nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido

スカイウォッチャー DOB GOTO12 ドブソニアン と C14 ★天体写真 & 徒然 ★ ほぼ毎日更新

MT160 と一夜。C/2015 ER61 PANSTARRS 彗星

昨夜は上空の薄い雲が時々通過する予想。。

で、快晴の朝を無事迎えた訳ですが・・それから 1時間、今はなんと St 曇り。

晴れていた昨夜は、冷え込みが強く、夜半前からずっと氷点下

最低気温は、マイナス 7度まで下がりました。

望遠鏡も霜でびっしり、それでも少し風があったので斜鏡には霜は付きませんでした。

と言うことで、昨夜はドブソニアンを車に積んだままにして

MT160 & TS90 型赤道儀のみで撮影を試みました。当然、全て手動導入で・・。

写せた天体は、宵空と夜明けの彗星三つ、銀河一つ、散光星雲四つ、球状星団一つ

それに木星土星の動画撮影、最後の締めは・・明けの明星と月。

一つ感じたことは・・主鏡は F6.2 なのですが、コレクターをつけると F8.3

ドブソニアンの 1500mm F5.0 に比べかなり暗く、同じ露出時間では厳しい!という事

f:id:nyancotan:20170424031940j:plain

 2015 ER61 PANSTARRS(パンスターズ)彗星 04月24日03時19分 ISO3200 63秒 合成ナシ

薄明が始まるのは午前 2時50分頃、3時を過ぎると・・東の地平線が明るくなり始めているのに気が付きます。予定ではラブジョイ彗星を撮影した後に、この彗星の撮影を。。だったのですが、僅かにしかない雲が東の地平線上に漂い。迷った挙句、ラブジョイは諦め、パンスターズ彗星一本勝負!!まず、東の空で明るいのは・・ペガスス座の ε(イプシロン)星。それから、みずがめ座の星の列を見つけ出します。低空が曇っていたので、星が出たり隠れたり・・まずは双眼鏡で 4~5等星がつくる、Y字バランス的な星の並びを。。そして、その中の一つから南へ 4°行けば彗星のはず。ありました!予定通りの操作で辿り着きました。その一枚が上の写真(※ 合成処理前)。実はここまで来るには紆余曲折がありまして。。今更、わかった事に、赤緯軸についている目盛環・その目盛りが 1度毎ではなく 2度毎になっていること、えっと 5度北へ・・と言いながら 目盛り5つ分(10度)動かし、あれ天体ないじゃん!!何度繰り返しても、天体がない!!で、よーく見ると目盛りは 10度に 5つ??あぁー、2度毎に書いてあるんだ!!なんて・・相も変わらずお粗末な輩です。

f:id:nyancotan:20170423181649j:plain

   夕陽 04月23日18時16分 35mm F2.8 → F5.6 ISO100 1/320 手持ち撮影

f:id:nyancotan:20170424040124j:plain

    明けの明星と月 04月24日04時01分 135mm F2.5 → F5.6 ISO800 0.5秒

 

シンメトリー NGC4710 かみのけ座 レンズ状銀河

今朝も地面は濡れています。

結局、昨日は・・終日冷たい雨、最高気温も 5℃ほど。。

そして今はドンヨリ、さて予定通り午後から晴れるのか?夜明けの彗星に手が届くのか

どうも 2017 E4 ラブジョイ彗星・・崩壊したかも???の情報

あの日(4/17朝)写した姿は、彗星らしさを見せる最後の夜だったのか

叶うなら、その姿をもう一度。。24日夜明け、彗星を。。

そのラブジョイ彗星、今日が近日点通過です。

f:id:nyancotan:20170423064622j:plain

NGC4710 かみのけ座 レンズ状銀河:SO-a 11.0等 3月25日22時05分 ISO6400 25秒 20枚合成

f:id:nyancotan:20170423064834j:plain

           同 DOB GOTO12 直焦点オリジナル

上下左右?が対照性を持っている不思議な銀河。暗黒物質が程よく分布しているのか、反転処理をすると不思議な文様が浮かんできます。銀河の円盤部分に接するような暗い星もあって、なんとも興味深い姿です。さて・・今夜も撮ってみますか。。

NGC3077 M81 & M82 のそばに おおぐま座

今朝は予定通りの雨、気温はプラス 2度ほど

上空の寒気が強ければ・・湿った雪が落ちる温度です。

寒気を伴った上空の低気圧の動きが遅く、伴う地上の低気圧も動きが超スローリー

期待の明日(23日)夜の天気は、晴れるか微妙な雰囲気です。

明日夜が駄目なら、今月は 28日夜が最後の期待・・4月後半は愚図つき気味です。

f:id:nyancotan:20170422063837j:plain

NGC3077 おおぐま座 渦巻銀河:Sd 9.9等 03月20日20時14分 直焦点 ISO6400 20秒 22枚合成

f:id:nyancotan:20170422064140j:plain

         同 01月20日22時59分 ISO6400 15秒 21枚合成

全く腕が取り巻く様子が判別できない渦巻銀河、一見・・レンズ状銀河の様にも見える銀河です。輝く場所は M81 & M82 のそぼで、撮影領域としてはメジャーな辺り。。二枚を比べ・・銀河に重なる星はあるものの、まったく新たな星が写りこんでいる様子はありません。しいて云えば・・上空の混濁物質の違いか?かぶりの差がある程度。雨上がりの明日、澄んだ空気に覆われるといいな。。そう思う春です。

NGC4866 雰囲気はあるけど おとめ座 銀河

今朝は快晴!!って、予定は「雲が多く・・・」えっ!何時から??

衛星写真で遡ると。。午前 3時頃から晴れてきたらしい

ぎりぎり夜明けの彗星に手が届くタイミング、でも時間は戻りません。

ただ仮に晴れると判っていても、実は左手の親指を負傷中で重いものが持てません。

切れぬ包丁を研いで、最初に試し切りしたのが・・自分の親指!?

悲しいかな自業自得。次の星空予定の 23日までには治ると信じて絆創膏で治療中。

今日は夜遅くに雨、明日の夕方までぽつぽつと。今夜も休養です。

f:id:nyancotan:20170421063324j:plain

NGC4866 おとめ座 レンズ状銀河:SO-a 11.0等 03月25日22時18分 ISO6400 20秒 20枚合成

f:id:nyancotan:20170421063554j:plain

           同 反転処理、銀河部分をトリミング

NGC4866 に重なる星(銀河系内の星)が一つ、場所は超新星が現れた雰囲気も漂う感じですが、残念ながら既存の、誰が写してもここに写る星でした。明るさは 13~14等とかなり明るい星です。さて・・下の反転処理した画像、NGC4866 の位置が大きくずれています。理由は、右に縁に小さく淡い(微かに)銀河が写っている為。こちらもに銀河系内の星が重なっています。こちらは 16等級よりも少し暗い位・・雰囲気はどちらも超新星っぽいのですがね。ま、いつかは。。

小さな天体を少し大きく NGC6058 & M57 惑星状星雲

今朝はしっとり地面が濡れています。

空にはどんよりとした雲が隙間なく浮かんでいて・・天気予報は、のち時々晴れ?

正直、予想資料からは青空は期待は全くできない状況、しかも連日、寒いです。

雪解けの頃は、暖かな日も多かったのに。。どうしちゃったんだろう?

f:id:nyancotan:20170405023051j:plain

     M57 こと座 惑星状星雲:9.3等 04月05日02時30分 ISO6400 15秒 合成なし by MT160

f:id:nyancotan:20170418182138j:plain

   M57 こと座 惑星状星雲:9.3等 04月11日02時19分 ISO3200 30秒 18枚合成 by MT160

上の 2枚は、共に MT160 反射式望遠鏡を使って写したものです。上がレデューサーをつけ焦点距離 776mm(F4.8)、下がコレクターをつけ焦点距離 1330mm(F8.3 視野角 1.5°)で写したもの。。日付も違うので、ともに手動導入しています。レデューサーを付けると視野角 2.7°と大きな星雲などにも対応でき、手動でも導入が容易ですが、 M57の様な小さな天体には画角が広すぎて適当ではありません。かといって、レデューサーを付けて導入後にコレクターに交換するとピントの位置が変わるので、明るい星( 6等星位)が傍にないとピントが出せません。なかなか難しいものです。その点・・

f:id:nyancotan:20170420065459j:plain

NGC6058 ヘルクレス座 惑星状星雲:13.3等 04月16日22時18分 DOB直 ISO6400 20秒 6枚

f:id:nyancotan:20170420065831j:plain

  同 DOB2Xテレコンバーター利用 焦点距離 3000mm F10.0 ISO6400 30秒 13枚合成

テレコンバーターを使うと、ピントの位置は変わらず撮影が可能です。ただ焦点距離がのびる代わりに口径比が大きくなるので、元の画像が随分暗くなってしまいます。下の写真は運良く 30秒露出が出来るほど風の弱い夜だったので、自動導入の経緯台でも撮れましたが。。で、赤道儀ならもっと露出時間を稼げる・・ですが、そもそも手動で導入が困難な暗く小さな天体。なかなか思うようにはいかないものです。新しい機材なら焦点距離も 4000mm近く、自動導入も可能!さてファーストライトは何にしようか。。