nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido

スカイウォッチャー DOB GOTO12 ドブソニアン と C14 ★天体写真 & 徒然 ★ ほぼ毎日更新

太陽が一杯! M04 & M15 & NGC4147 球状星団

嬉しくはないが・・予定通り、曇天の朝。

ようやく、天気予報も私の予定に近づき、明日以降は傘マーク

星空の期待は、27日宵から二日間ほど。

今度は気合を入れて、ジョンソン彗星のイオンテイルをしっかりと写してみよう

その前に、星図を頼りに手動で導入しないと始まらないが。。

30年ぶりの目盛環での導入も・・ようやく慣れてきたので、どうにかこなせる筈。

最近の赤道儀は目盛環が無いものがちらほら、自動導入ありきの時代に入った。

昔のフィルムカメラ、オート露出やオートフォーカス導入期の様なものだろうか

案外とマニュアル派も根強くいるのだが、これが時代の流れというもの。。

f:id:nyancotan:20170522192339j:plain

 M04 5.9等 05月18日23時19分 MT160 + コレクター(焦点距離 1000mm → 1330mm F8.3)

f:id:nyancotan:20170522192304j:plain

 M15 6.4等 05月18日22時40分 MT160 + コレクター(焦点距離 1000mm → 1330mm F8.3)

f:id:nyancotan:20170523070925j:plain

NGC4147 かみのけ座 球状星団 10.3等 04月16日19時34分 DOB GOTO12 直焦点 1500mm

春から夏の球状星団三つ。上の二つは MT160 主鏡についている 30mm 6倍のファインダーでも存在が確認できるので、手動で近辺まで筒を向ければ導入は簡単。ただ1330mm の視野は案外と狭く、わずかに動かすと、目的の天体はカメラのフレームから逃げていく。。やっていて感ずるところは・・昔の人は凄いな~です。赤道儀の極軸合わせ、天体の導入、しかも今に比べると低感度のフィルム、更には写っているのか?現像してみないとわからない世界だった。それでも、懲りずに撮る撮る撮る。。時代が流れたとは言え、諸先輩方の御苦労は想像を超えるものです。そうれに比べ自動導入は、ソフトに登録のある 42.000個の天体や自分で登録する彗星などの移動天体も、コントローラーにリクエストさえすれば、直焦点(1500mm)のフレーム内にあっさりと入る。しかも高感度のデジタルカメラで、フレームのどこに写っているもかもリアルタイムで確認できる。こちらも凄い!そんな機材を作った方々に心の底から賞賛を贈りたい。時代変遷期に生きると、そのどちらの恩恵も受けられる。なんと贅沢な時代なのだろう。

5月17日宵から18日未明 木星と土星

今朝は、この季節らしい St(層雲:Stratus)曇り

そして午後には、下層雲の St は消えるものの・・今度は上空の高い雲に覆われる。

風もない、穏やかな気圧配置なのですが、晴れませぬ。。

週間予報は、結局 24日頃に傘マーク。

次の星空は・・26日夜から27日未明 & 28日未明かな

f:id:nyancotan:20170522063830j:plain

  木星と衛星イオの影 05月17日20時17分~25分 MT160 + コレクター NexImage5 動画処理

目視でみても今期一番のすっきりした姿の木星。普段、あまり写ることのない衛星もこの夜はしっかりと写りました。木星本体に影を落としているのは衛星イオ、そして左に離れて写っているのがエウロパ。正直、カメラで動画撮影してた頃は、いつも写っていた4大衛星が NexImage5 では、ほとんど写らず(写っても微かに)にいたのですが、条件が整えば綺麗に写ることがわかりました。いつも、こんな調子だと良いのですが、これほど綺麗に写ったのは初!?相変わらず難しい世界です・・惑星の拡大撮影は。。

f:id:nyancotan:20170521020547j:plain

 土星 05月18日01時45分 DOB GOTO12 NexImage5 Gain20 50fps 1/30秒 1500コマ合成

同夜の土星です。まずまず。。土星の衝は 6月15日ですが、綺麗な姿はこれが最初で最後かもしれません。

微かなイオンテイル 2015V2 ジョンソン彗星 5/17

昨夜は予定通り、風は穏やかだったものの

上空の薄雲が濃くなったり、薄くなったり。。で、試してみました動画の元画像撮影

35mmレンズ F2.8 → F5.6 ISO12800 15秒 *30秒毎に 600コマ = 5時間に及ぶ撮影

これを一気に、動画をつくることのできるソフトに放り込みます。

上手く出来ていたら、星が天頂に向かって昇る様子が動画になります。

これを・・今年の天体教室で皆さんに見ていただこう。

三脚とカメラだけで、こんな天体写真も出来る。と、さて上手く出来るだろうか?

f:id:nyancotan:20170521063627j:plain

2015V2 ジョンソン(Johonson)彗星 5月17日21時7分 ISO6400 15秒 33枚彗星核基準合成

f:id:nyancotan:20170521063901j:plain

 41P タットル・ジャコビニ・クレサック(Tuttle-Giacobini-Kresak)彗星 同22時29分 20秒 27枚同処理

ジョンソン彗星は 4月29日以来、半月以上たっての一枚。6月12日の太陽への最接近(近日点通過)を目指して成長中です。先回の写真に比べると・・また一回り大きくなって、核から南(僅かに南東より)へ伸びるイオンテイルが薄っすら写りました。月明かりの影響も無くなってきたので、600mmほどの焦点距離で気合を込めて写すと・・案外と長く伸びている姿になるかもしれません。一方の 41P(5/3 以来の撮影)ですが、写して直ぐに「暗くなった」と感じました。ただ全体像が余りにも拡散しているので光度の見積もりは、不勉強の私には無理。。どちらが明るい?と聞かれたら・・2015V2 と答えるつもりですが。。機材はどちらも DOB GOTO12 直焦点。

M83似 NGC6946 ケフェウス座 銀河に超新星

昨夜は風のひどく強い夜でした。

もう少し弱ければ、望遠鏡での撮影は無理でもカメラに三脚の固定撮影なら・・

それも叶わないほど強い南風、それも今朝まで。。

ただ今夜からは、23日頃まで延々と上空の高い雲が厚くなったり・薄くなったり

綺麗な星空は雲の上・・薄雲を通して写るなら、星空の動画作りを試してみようか。。

f:id:nyancotan:20170520072915j:plain

 SN2017eaw on NGC6946 ケフェウス座 棒渦巻銀河:SBc 8.9等 ISO6400 20秒 18枚合成

5月15日に発見された超新星(SN2017eaw)。発見者はアメリカ、ユタ州に在住のPatrick Wigginsさん。発見、おめでとうございます。発見光度は 13等弱、しばらく晴れずに撮れませんでいたが・・先日、晴れたタイミングで写してみました。NGC6946 自体は、大きな(銀河系に近い)銀河で、その姿は昨日UPした M83 に似ています(タイプはどちらも、棒渦巻銀河:SBc)。さて超新星・・撮影時の光度は、さほど明るくなく13等級の後半から14等かな。銀河のあるケフェウス座は夏の星座、はくちょう座の北側なので暫くは撮影しやすい条件が続きます。このあとも時々変化を捉えたいと思います。撮影データ:DOB GOTO12 直焦点。ちなみに MT160 手動導入でも写してみました。

f:id:nyancotan:20170520074238j:plain

 NGC6946 MT160 + コレクター (焦点距離 1000mm→ 1330mm F8.3)05月19日00時32分

こちらは口径比が大きくなる分、写りが悪くなるので、一コマ60秒で10枚合成しています。色調は合成ソフトでいじくるので、少し変わってしまいまいたが・・超新星はちゃんと写っています。広い範囲が写るので、光度を比較する星が沢山あるのですが・・やはり 14等フラット位でした。いつも見ているアストロアーツの天体写真の投稿では、特集も組まれました。大きな美しい銀河に超新星!見なさんも撮られるのでしょうね。ちなみにこの夜の MT160 のピント合わせは木星で行いました。こんな感じです。

f:id:nyancotan:20170520074929j:plain

     木星(の衛星)を用いたピント出し パーティノフディスク使用

木星本体は見かけの大きさが大きく、パーティノフディスクを使うと幅広の光条が作られるので適当ではありませんが・・周りの四大衛星なら綺麗に細い光の筋が現れます。なぜに木星を使うのか?というと、普通の天体(銀河等)を撮る前に木星の動画を撮っていたから。。その木星です。

f:id:nyancotan:20170520075404j:plain

木星 05月18日20時24分 MT160 + コレクター NexImage5 Gain16 50fps 1/137秒 1000コマ合成

17日の木星(未掲載)に続き、スッキリと写るかと思って・・だったのですが、本体そのものが伸びたり縮んだり。期待に反して悲しい状況でした。それでもなんとなく木星らしいので良しといたします。さて 17日夜の木星を仕上げよう!

M83 うみへび座 棒渦巻銀河 どうにか。。

昨日朝、そして今朝と快晴の朝を迎えています。

特に朝のうちは風も収まっているので、とても心地よい時間を過ごせます。

ただ、少しずつ下り坂で、今日は晴れても南風が少し強まる予想。

明日からは・・上空の薄い雲に終日覆われるようになるので撮影は難しいでしょう。

雨は、22日?23日~24日、低気圧が通るらしい。

そして低気圧が抜けた後の新月の頃、連夜の星空に期待です。さて何を撮ろうか?

f:id:nyancotan:20170519070500j:plain

M83 うみへび座 棒渦巻銀河:SBc 7.6等 05月17日22時04分 直焦点 ISO6400 15秒 22枚合成

おとめ座のスピカが輝く頃・・あー、この南に大きな銀河があるんだよな~、と M83 を思います。が、低空(最大高度 17度)にあるので写そうとしても星が大気の屈折なので肥大して、なかなか綺麗に撮れません。そんな経験を重ねているものだから、あるのは解っていても望遠鏡を向けるのを躊躇う天体、それが M83 です。さて、そんな天体に望遠鏡を向けたのには理由があります。この夜は、少し明るい内から木星を動画撮影・・PCに浮かぶ木星が、やたらと落ち着いていて綺麗。へ~と思い肉眼でも覗くと・・これが生涯で一番の出来。200倍でみると縞の中にある小さな濃淡(渦?)や衛星が落とす小さな影までスッキリと見えています。と言うことは・・大気の揺らぎが小さい = 低空でも、もしや綺麗に撮れるかも。。で、ダメ元で撮ってみる。低空なので人口光のカブリはあるもの、星の滲みは小さい。数を撮って合成しよう!で・・上の一枚が出来上がりました。これまでよりも、かなり良い出来です。ただ銀河に重なる星は沢山あれど、調べても既存の星ばかり。。ま、記録ということで

f:id:nyancotan:20170518184300j:plain

  夕日 家よりも数キロ南へ・・田園風景に落ちる夕日です。 05月18日夕刻

f:id:nyancotan:20170519011618j:plain

月(月齢22.2日)05月19日01時16分 MT160 + レデューサー(1330mm F7.3)ISO800 1/100秒

今朝、未明の東の空。。高度 8.6度の低空に輝く月です。昨夜は一昨日と違い、低空は酷くユラユラ・・月のクレーターが伸びたり縮んだり、ピントも超甘でした。