nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido

スカイウォッチャー DOB GOTO12 ドブソニアン と C14 ★天体写真 & 徒然 ★ ほぼ毎日更新

EG Cnc まだ明るい & 超新星 in UGC4344 10/14

昨日は、予想資料を上回る悪天

二つの高気圧の狭間で下層では風の収束、そして上空には寒気を伴う谷の通過

山沿いで雨雲が沸くかな~、と思っていたら

案外と大規模な雨雲が成長して、どんどんと平野部まで広がり・・お家も雨。。

ありゃ!!、という訳で。昨夜は大人しく就寝することにしました。

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  EG Cnc 10月14日02時21分 ISO6400 30秒 14枚合成 C14+レデューサー(焦点距離 2463mm)

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     同 10月10日02時34分 撮影 露出 ISO6400 30秒 12枚 機材同上

かに座で急増光している EG Cnc です。周りの恒星との比較では、10日に撮影した時とほぼ同様の光度を維持しているようです。過去の資料によると 11日余りで減光するようなので、今回では 20日頃には暗くなった姿を見せるのでしょうか?天気の予想では、寒気や気圧の谷の影響で次第に日本海側では晴れる日が少なくなりそうです。次のチャンスを見つけて、どうにか記録したいと思います。では、超新星らしきを一枚。。

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 UGC4344(PGC23391)に現れた超新星 10月14日03時41分 ISO6400 30秒 5枚合成

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 同 ピクセル等倍を50%縮小して銀河部分をトリミング 超新星?は赤縦横線の交点

こちらは UGC4344 に 9月14日、光度 16.2等で MASTERロボットネットで自動検出された新しい輝き。おそらく超新星でしょうが、スペクトル観測をされておらず超新星として確定していないようです。まだ仮符号のままの存在です。現れた銀河は NGC2560(かに座 レンズ状銀河 15等)のそばに輝く UGC4344(同 Galaxy 15.5等)。銀河も暗いし写るかな~と思っていたら、 それよりも雲に邪魔され・・あっという間に雲の向こうへ。。手元に残った 5コマを処理して・・どうにか。。そんな一枚でした。

10月13日の月と火星

今朝は晴れています。

昨日昼過ぎから案外と雲が減り、このまま・・と思っていたら、どうにか。。

途中、層積雲が通り四回ほど休憩しましたが、それでも上出来

夕空の火星や月から始まり、薄明の始まった空で終えることが出来ました。

今朝の帰宅は午前4時半・・起床は 6時。秋も夜長になり、寝る間が短くなりました。

さて今夜は、どんな夜になるのでしょう。。

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  火星 10月13日17時52分 Gain15 50fps 1/200秒 700コマ合成 MT160+コレクター & NexImage5

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   月(月齢 4.2日)10月13日18時12分 ISO1600 1/100秒 合成ナシ MT160+コレクター

また駄目かな~と思って火星を撮ると、珍しく輪郭が綺麗に見える時が少しありました。表面の模様も、時々クッキリのような。画像処理をして、小さいながら極大前を含めても、最も良さげな一枚が出来上がりました。一方の月ですが・・超久々に写してみたものの今一、露出が過多で「のっぺり」とした雰囲気になってしまいました。これからは日毎に月が太ります。晴れるタイミングで近日点に近づく彗星を・・と考えますが、月光が邪魔をしそうです。そして何より、大陸から流れてくる「寒気」が星空を時雨の向こうへ連れて行きそうです。。

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   夕景 10月13日16時49分・・日の入りが「17時」よりも前になりました。

冬の散開星団 M35 36 37 & 三日月と木星

昨夜は、上空の寒気渦に対応した雨雲の大きな渦が通過しました。

雷こそ鳴りませんでしたが、時々屋根を雨粒が叩いていました。また寒気が入ります。

そして北海道では、16~17日ころに標高の高い峠や山間部では積雪の恐れがあるとして

気象台から情報が発表されました。

時間も季節も、戻ることはないので・・一歩一歩、冬へです。

さて、冬タイヤへの交換は何時にしようか。。

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  M35 ふたご座 散開星団 10月10日00時00分 ISO6400 30秒6枚合成 MT160+レデューサー

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  M36 ぎょしゃ座 散開星団 10月09日23時27分 ISO6400 30秒 12枚合成 機材同上

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  M37 ぎょしゃ座 散開星団 10月09日23時47分 ISO6400 30秒10枚合成 機材同上

雲が多く、ゆっくり撮影も叶わないな~と、何か写せるだけでも・・と MT160 にレデューサーを付けて 776mm の少し広い画角で収まるものを撮ってみました。たまに写すと綺麗ですね~。星には、星の数ほど色々な輝きがあります。おまけに・・M35 には近接する NGC2158(散開星団)が一緒に写りこみ、華を添えてくれました。今では一晩晴れるなら、なかなか撮ることはありませんが、雲のおかげで目先を変えることが出来ました。雲に感謝!!

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   三日月と木星(右下に) 10月12日17時22分 135mm F8.0 ISO200 1/4秒 固定

※ カメラのセンサーサイズが小さいので、35mmフルだと 200mm相当の画角になっています。

小さくなってきた 21P ジャコビニ・チンナー彗星

今朝は雨、午後に少し止み間があって、夜に入り寒気を伴う気圧の谷が通過

その後は、少し強い寒気が下層にも流入しますが

上空の風が、西~西南西と雨雲を上空へ直接入れない予想。

ただ不安定なので、午後は手稲山系で沸きあがった積雲が流れ込んできます = 曇ります

明日(13日)・明後日も、似ていますが・・明後日は夜遅くには雲が消散する傾向かな

上手くいくと、14日の深夜から 15日未明は案外と晴れるかもしれません。

さ・・どうなるのでしょうか 

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 21P ジャコビニ・チンナー彗星 10月10日03時08分 ISO6400 30秒 16枚彗星核基準合成

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   38P ステファン・オテルマ彗星 同日03時29分 ISO6400 30秒 12枚同処理

どちらも C14+レデューサー(焦点距離 2463mm)で写しています。一頃、MT160 で写しても迫力のある姿だった 21P は、地球からも太陽からも遠ざかり、すっかり小さくなってきました。一方の 38P は順調で、薄っすら尾も伸びている様子がわかります。冬に向けて更に活動的な姿を期待したいと思います。

小銀河団 Arp 314 みずがめ座 PGC70127 ほか

昨日は、沢山「雪虫」が庭を飛んでいました。

飛んでいると言っても、とんぼの様にすいすい飛ぶのでなく

本物の「雪」が風に舞うように、ゆっくりとふわふわ・・。

この虫が現れると、北海道では、一週間から十日で「初雪」が降ると言われています。

夜明けには春の星座が顔をだす季節、北海道では本格的な「冬」の足音が。。

北海道の夏は短い、また真っ白い雪に覆われる日がやってきます。

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PGC70127 ほか みずがめ座銀河団 Arp314 10月04日21時07分 ISO6400 30秒 18枚合成

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         同 ピクセル等倍を 50%縮小、銀河部分をトリミング

特異銀河アトラスに Arp314 として登録があり、分類上は ステファンの五つ子や「しし座の三つ子銀河」と同じ形態とされています。見掛けの銀河の広がりは、ステファンの五つ子程度でしょうか。。相互作用で銀河の形が様々に変化しています。小さな輝きも写り込んでいますが、これは既存の輝きでした。次の星空は 14日未明だけ・・その後は、雪虫のお告げ?の通り、初冬の寒気が流入してきそうです。