nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido

スカイウォッチャー DOB GOTO12 ドブソニアン と C14 ★天体写真 & 徒然 ★ ほぼ毎日更新

近日点に近づく 46P ビルタネン( Wirtanen )彗星 12/10

今朝は曇り空、列島を挟む様に北東進する低気圧の影響。

今夜遅くまで影響は続きますが、雪が降りやすいのは北海道太平洋側が中心の予想。

岩見沢付近は、午後にちらりと雪が舞う程度かな?

深夜からは一時晴れ間もありそうですが、北風が強いまま・・と微妙。

ふたご座流星群に的を絞ろうか?それともスルーして夜明けまで布団か?悩むところ

次の星空の目処も・・15日夜遅くから。こちらは風も弱そう、上弦の月も沈む頃

今度こそ、夜明けの乙女に会えるのか??

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46P ビルタネン( Wirtanen )彗星 12月10日20時35分 ISO6400 20秒 31枚彗星核基準合成

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   29P シュワスマン・ワハマン彗星 同日20時08分 ISO3200 30秒 22枚合成

機材はいづれも C14+レデューサー(焦点距離 2463mm)、29P は上空に氷晶が浮かび霞んだ様な状況 + 札幌などの人口光の影響下・・挙句に、この夜は星の瞬きが激しく、まさに「キラキラ星」。彗星の様な淡い天体を写すには最悪の状況です。どうにか姿は写りましたが、周囲に拡がっているかも?の光芒は全く写りませんでした。一方の 46P は近日点に向かって邁進中!肉眼で認めた方が多数いるので、私も矯正視力 0.5 で頑張ってみました!が・・くじら座 α星の東にある 4.8等星は見えましたが、拡散した彗星の姿はどうしても見つけることが出来ませんでした。双眼鏡での姿は・・先回(12/2)とは比べ物にならないほど大きな拡がりをもつ姿に変わっていました。ただ、周囲の星を”ぼかして”光度を比較してみると・・さほど明るくなっておらず、せいぜい 5等級を上回る程度になりました。次の 15日は深夜からの撮影で、この彗星に手が届くか微妙です。月光の影響のない最後の姿になるかも?なので MT160 をセットして、できるだけ。。

晴れましたが、獅子頭まで M77 SN2018 ivc & 双子群

昨夜は・・予定通り晴れました!が・・

初めの 1時間位は雪雲が残していった氷晶(ひょうしょう)が空中に漂っていて

近隣のスキー場の照明で、薄っすらライトピラーを見ることができました。

イメージは( 微妙な天気の夜に Light Pillar in 岩見沢 - nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido )です。

ということで、晴れているのか?曇っているのか?微妙な感じ

結局、21時前から始めて・・23時前には、今度が風が強まり強制終了。

いつもは、しし座のお尻位まで見ることが多いのに、獅子頭を望んで終了しました。

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 M77 くじら座 渦巻銀河:Sb 8.8等 12月05日22時34分 ISO6400 15秒 10枚合成 C14+レ

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 同 反転・ピクセル等倍を50%縮小してトリミング 超新星 2018ivc は赤縦横線の交点

先回、発見されたあとに撮影したものの・・風が強く、まともな画像がなかったので輝度の高い部分に接していた超新星が、かなり怪しい姿になっていましたが、今回は露出を控えめにして、際立つように仕上げてみました。ありますね~しっかりと、いつかはこんな感じで自分の星をUPしてみたいものです。ちなみに昨夜、風が強まってからも晴れていたので、活動ピークまで少し間がある「ふたご座流星群」を放置プレイで狙ってみました。まだ、結果をみておりません。。続く

続き・・という訳で、一枚一枚700コマをみました。結果、流星の写っているコマは2枚。

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 ふたご座流星群 群流星 12月11日00時56分 18mm F3.5 ISO12800 5秒 固定 合成なし

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           散在流星 同日01時22分 露出等同上

一枚目は、プレセペ方向から獅子の喉元に槍が飛ぶような流れ星、反対方向に流れたものでなければ確実に「群流星」です。そして二枚目は、とんちんかんな方向の光跡を持ってますので群流星ではありません。ちなみに・・700コマを2セット写したはずでしたが、どういう訳か、1セット分しかありませんでした。寒くて、勘違いしてしまった様。。

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そんな、お粗末君を尻目に天空を昇る「しし座」に後ろ髪をひかれつつ布団へ入りました(追記 12/11 16時18分)。参考「しし座」がみつからない貴方へ f:id:nyancotan:20181212135113j:plain ぽちっとね

夕空低く 2018V1 Machholz・藤川・岩本彗星 12/9

今朝は、今季最大の降雪+吹き溜まり Max50cm超でした。

ということで除雪に励んでおりました。

木戸口から家の前を片付け、残すは観測小屋の周囲と屋根 & 車の掘り出し作業

ざっと実況と予想をみると・・今日夕方までは、あと 5~10cmが降る程度

昼頃にはやっつけます。何故なら・・暗くなる頃から晴れるかも??ということで

ただ直前まで雪が落ちているので MT160 を引っ張り出すかは微妙な処です。

しかも・・深夜から再び雪になりそうなので。。

さて、可能性があれば捨てずにトライしてみる!ということで

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  2018V1 Machholz・藤川・岩本彗星 12月09日17時05分 ISO3200 5秒 15枚合成 C14+レ

月光や高度から最も撮影しやすいタイミングと考えていた 12月10日を前に、雪雲の隙間に挑戦してみました。そもそも晴れるかすら微妙なので晴れていればトライ!です。で・・・正直、撮影時はその姿を認めていません。しかも超低空で合成処理を行う DSS が星を認識してくれません。ということで奥の手の RejiStax で恒星を基準に合成してみました。ちなみにオリジナルはこちら・・

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合成後のオリジナル 中央の明るい星は 8.9等、その右に12等位、左に離れて 12.3等があります。彗星は、その右側の星のすぐ脇。オリジナルもトーンカーブなどをこねくり回しているので、薄っすらと姿があるような感じ。上の反転処理したものは、更に・・で、どうにか姿を認めることが出来ました。撮影時の高度は 11.6度、まだまだ薄明の残る空の中です。この感じからすると、西の水平線が見通せる場所なら、もっとしっかりした姿を写すことも可能だろうと思います。で・・撮影の最後のコマは雪雲!一昨日は自宅の屋根。ざっと位置的には、アルタイルがみつかれば、その真下。という感じでしょうか。余り明るい姿では無いようですが、日本人が発見された彗星、トライする価値はありますね。

雪雲が南下する前に 46P ビルタネン彗星

今朝は、また 20cmの積雪が・・まぁ除雪です。

毎日、綺麗さっぱり片付けていますが、季節柄、仕方がありません。

でも・・やっつけないと、何事も始まらなくなってしまうので

家の前を片付け、車を掘り出し、観測小屋の屋根の雪を下ろし・・連日、運動です。

さて・・昨日は、雪時々晴れの予想も、ほぼ晴れで経過し

もしや連夜で彗星が。。ということで

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46P ビルタネン( Wirtanen)彗星 12月08日20時33分 ISO6400 2秒 80枚彗星核基準合成

期せずして、連夜で撮影することができました。と言っても、撮影後 1時間ほどで雪が降り出していましたが。。機材は同じ、135mmレンズで固定撮影(ISO6400 2秒 F4.0)。撮影開始時に西の空をみると、案外と晴れ間が続くかも・・と 70コマ を3セット繰り返しました。で・・・失敗が、彗星の北上する移動よりも、はるかに日周運動の方が大きく、あっという間にフレームの右端に移動。全てを合成するには無理があることがわかりました。なので、中途半端な 80コマを処理しています。少し前夜と違っていたのは彗星の明るさ、前夜が暗く見積もりすぎたのかもしれませんが、明らかに 5.2等級なんて明るさではありません。この写真のイメージからすると 4等級前半~ 3等級に入っているかもしれません。フレームの中に比較できる星がなく、双眼鏡でも光度の見積もりを行わなかったので、答えは???です。またの機会に。。

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           こちらも連日、やって来ます。12月08日朝

雲の隙間に 火星と海王星の超接近 & 46P

昨日夕方に 15cmの雪をやっつけ、今朝は 5cm位かな~と思って寝たら。。

起きたら 20cm超の新雪が積もっていました!!

朝 6時半から除雪を始めるも・・一時中断中。

なぜなら。。マイナス 8度+弱風、流石に寒いです。指先が凍傷になるかも?と

そんな朝は、案外と青空が空の半分以上と晴れています。

予想していたよりも、少し北に雪雲が離れているようで

北側には、陽の光で輝く雪雲の壁が、真っ白く聳え立っています。

この雪の壁は夜には南へシフトするので、それまでに残りの雪を片付けます。

でないと・・20cm+30cm と、どんどんと雪が厚みをまして手が付けられない状況に

もうひと頑張り!

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雲の隙間に海王星を探す必要は全くなく、火星を写せば海王星がセットでついてきます。写せると思っていなかったのですが、衛星画像をちらりと見ながら雪雲が北側にそれるのを待っていたら・・積丹半島の北に僅かに隙間(雲の無いエリア)が出来、そのまま東へ進めば、お家の上空へ。。外をちらり・・おっ、晴れてきた!急いで三脚にカメラをつけて南西の低空が見通せる場所へ。ということで、記念の一枚を撮ることが出来ました。で・・これが撮れるなら、彗星もと欲をだし

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ほぼ南中(21時49分撮影)のビルタネン彗星も写す事ができました。露出は 2秒、ISO6400 135mm F4.0 32枚を彗星核基準合成で処理しました。そんな予想外な夜でした。※ こちらは 200mm相当