nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido

スカイウォッチャー DOB GOTO12 ドブソニアン と C14 ★天体写真 & 徒然 ★ ほぼ毎日更新

M80 さそり座 球状星団

おはようございます。

昨夜は、21時過ぎに始まる木星の衛星相互食を撮影しました。

ただ、木星の高度が 21時には 30°程とかなりの低空

撮影中も更に高度は下がり、風も吹き始め・・

肝心の衛星の輝きが、望遠鏡の揺れと大気の揺らぎの中に消えて

当然、本体も「ゆらゆら」しましまどころではありません。

1分毎に撮影はしてみたものの、達磨さんはいずこへ

月沈後(00時45分~)の第 2セットは、あっという間に夜明け

空は東の方角が明るくなるのではなく、北東の地平線から光が差してきます。

夏至が一月近くも先にあるのに本当に北海道の夜は短い・・

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                    M80(さそり座 球状星団)05月10日23時55分 直焦点撮影

 DOB GOTO12(30cm反射経緯台 自動追尾)ISO6400 15秒 16枚合成 PENTAX K-01

※ 南の空、夏の天の川から這い出すように、ハサミを振りかざし、尾の毒針をキラリと輝かせる「さそり座」、夏の代表的な星座です。さて、さそり座生まれの方も沢山いると思いますが、星占いで「さそり座」になる理由は、太陽がその星座で輝いている時に生まれた。ですが、実はかなり怪しい。なぜならば 11月頃に太陽がいるはずの領域にさそり座はほんの僅かしかありません。その頃の太陽は、ほとんど隣のへびつかい座中を移動中です。なので、正しくは「へびつかい座生まれ」の方が大多数となります。黄道12星座・・正しくは黄道13星座でしょうか。さて写真、1500mmの直焦点で撮るには程よい大きさの球状星団です。粒々の感じも過度に密集せず、なんとなく見えるし・・。でも北海道から綺麗に撮るには高度が低く案外難しい対象です。星を見る人は、本州との距離をこんな所でも感じています。