おばんでございます。
今夜は、アメリカが 2006年1月に打ち上げた
冥王星を目指す人類初の無人惑星探査機「ニュー・ホライズンズ」が
目標の冥王星に到達する日です。
こちら(公式HP: http://pluto.jhuapl.edu/ )では
年越しカウントダウンならぬ、到達カウントダウンを見る事が出来ます。
その最接近時の距離 1万2500Km・・
解り易く言うと、冥王星から地球の直径位の位置を通過します。
当然、地球と月の距離(38万Km)よりも、もの凄く近い距離です。
天文学的には「ぶつかるかも!?」ってな位でしょうか・・。
もし私の望遠鏡を積んでいるとしたら・・
空を見上げながら、手を振る冥王星人が見えるかもしれません。
日本が打ち上げた「はやぶさ」も、昔のアポロも
そして、このニュー・ホライズンズも想像を越える究極の精度ですね。
公開されたハートマークのある冥王星にもびっくり!
さて次は、どんな姿を見せてくれるでしょうか
冥王星 07月09日23時52分
DOB GOTO12(30cm反射経緯台 自動追尾)ISO6400 15秒 12枚合成 PENTAX K-01
冥王星(縦横線の交点)
WiKiSkyとの比較です。反転した画像は少し強調していますので、暗い星は16等級位
※ ニューホライズンズが向かっている冥王星。探査機を打ち上げた 2006年1月、冥王星は、まだ太陽系の惑星の地位にありました。惑星と言えば「水・金・地・火・木・土・天・海・冥(すい・きん・ち・か・もく・ど・てん・かい・めい)」などと太陽系の惑星を憶えたものです。でも私が子供の頃から(きっともっと前から)冥王星は特異な惑星・・軌道が変、大きさが小さい、etc と言われておりました。そして打ち上げた年、運命の 8月・・国際天文学連合(IAU)の総会で、なんと惑星から準惑星に格下げされ、仲間はずれにされちゃったのです。苦労の末に冥王星を発見されたトンボー博士はがっかりだったに違いありません。なぜならば机上の計算で発見された 2つ目の惑星・・それが冥王星だったのです(もう一つは海王星:発見者ルベリエ)。そんな稀代の博士に畏敬の念を払い、博士の遺灰を探査機に同乗させた NASAスタッフの優しさに感動します。。トンボー博士、今日は自分の目で冥王星をご覧になっています。