nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido

スカイウォッチャー DOB GOTO12 ドブソニアン と C14 ★天体写真 & 徒然 ★ ほぼ毎日更新

1P ハレー彗星 1986年5月6日ラストショット in 南鳥島

おばんでございます。

16時を前に上空の谷が近づいているせいか、雪雲が北にシフトしました。

という事で、予想外に晴れています。

そんな谷も 18時頃には通過するので、また南に垂れてくると思います。

こんな風に夕方に期待を持たせて、暗くなる頃に雪雲の下に入ると・・

分かっていても落ち込みます。

結局、夜に晴れそうなのは 18日頃かぁ・・遠いなぁー

さて、ハレー彗星の写真も使い果たしたし、また作戦を練らないと。。

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                           1P ハレー彗星 1986年5月6日21時頃

              smcPENTAX 135mm F2.5 PENTAX MX on タカハシH型赤道儀

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            初めて残したハレー彗星のスケッチ 1986年3月15日午前3時30分頃

※ 私が南鳥島で暮らしたのは、1986年2月13日~5月16日の約3ヶ月。ハレー彗星を島で初めて目にしたのは 3月3日の夜明け、最後に見たのは 5月10日でした。その間の 41日間で観測や撮影することが出来ました。観測が可能だった日数が50日間だったので、如何に天気に恵まれていたかが分かります。ちなみに最後の日記(5/10)では・・「ハレー彗星 光度 5.7等、尾 1 °位、とうとう肉眼で良く分からなくなってしまった。」と記されています。対照的に初めて目にした日(3/10)の日記は「今朝、この目で2度目のハレーに会った。前回の(昨年 10/29)時、見た姿より、ずっと彗星らしく、流石にハレーの名に相応しいと思った。肉眼で十分に尾も分かる立派な彗星だ。・・略、03時45分頃、雲があったがハレーは見えると信じて、雲間から東南東のやぎ座を探す、しかし積雲があり、なかなか隙間ができない。04時10分過ぎ、初めて東の空に少しの雲間が出きる、必死に探す。やぎ座 α・β が見えた、そして、その南側にもう一つの星。やったー!ハレーだ、ハレーだと心の中で大喜び、尾も見える。間違いない、でもと思い職場の 7倍 50mm の双眼鏡を取りに走る。心の中でもう少し、もう少し雲に隠れるな!と言いつつ、手にした双眼鏡で明るくなってきた東の空を、ハレーを。やっぱり間違いない、やったーハレーだ!スゴーイ、やったー!【原文のまま】」こんな顛末でした。全くの子供ですね。。さて出だしの「この目で 2度目」??ですが、どういうことかと・・実は島に行く事になった 1986年の前の年・・1985年10月29日の皆既月食中に M01(かに星雲)の傍で輝く小さなハレー彗星を確認していました。記録には・・「M01(8.4等) より2回り位小さく、明るさは少し暗いか、ほぼ同じ」としていました。そんな、2年をかけて綴った世紀の大彗星の記録!30年の時を経て公にする機会に恵まれ本当に良かったです。当時は、この様な情報発信は無理な世界でしたので・・。

The END