nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido

スカイウォッチャー DOB GOTO12 ドブソニアン と C14 ★天体写真 & 徒然 ★ ほぼ毎日更新

6月6日夕空の金星と 7日の火星 & おまけ

昨日、雷雨をもたらした低気圧が東へ去って、北風 & 曇天に・・

上空には明日にかけて季節を戻った寒気が入ります。一歩間違うと氷が張りそうな

所謂「遅霜(おそじも)」と呼ばれる霜の恐れが、明日朝に。

本州では台風・・とニュースに流れている時に、北海道では 氷・霜

でもね・・霜=晴れている。そんな関係なので今夜遅くから星空が広がる予定

夜明けの月もすっかり細身になり、月光の影響もなく、上空の霞もなく綺麗な星空

本当のラストチャンス 2016 M1 PANSTARRS彗星を「南斗六星」のそばに

南中時の高度 16.2度、MT160+コレクターなら M54 と一緒に写りそう

まぁ最後の記念に相応しい一枚に

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   金星 06月06日19時21分 Gain16 50fps 1/1429秒 2000コマ合成 MT160+コレクター

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 火星 06月07日02時34分 左:Gain14 50fps 1/73秒、右:Gain20 50fps 1/120秒 各1000コマ

2018年に入り初の金星(宵の明星)を拡大撮影で写してみました。地球に接近中の火星よりも見掛けの大きさが小さな姿でした。一方の火星は大気の状態が安定していたのか、比較的模様がよく見えています。中央点の火星面経度(Ω)は 69度、黒っぽく見える地形は大シュルティスではなくアウロラエの湾と呼ばれる地域、白く輝くのは南極冠。小さな望遠鏡でも段々と模様が見えるようになってきました。流石 15年ぶりの大接近!もし機会があれば、是非、望遠鏡でその姿を見てもらいたいと思います。過去の経験から・・地形が作り出す模様、そして山にかかる傘雲の白く輝く姿、極冠の輝き、その位は私の機材(口径 30cm 焦点距離 1500mm)でも見えるので。。で、おまけ

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    同夜の土星(MT160+コ)と木星(C14+レ)、ともに機材の直焦点撮影