nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido

スカイウォッチャー DOB GOTO12 ドブソニアン と C14 ★天体写真 & 徒然 ★ ほぼ毎日更新

薄雲があっても写る銀河? M51 子持ち星雲

今朝は St + Sc (※1 嫌いな雲のオンパレード

ただ、まもなく北の方から青空が広がり始め、数日の間晴れて、気温も初夏の様相

つぼみの膨らんだ桜も、一気に開花を迎えそうです。

気温が季節はずれに上がるものだから、開花から満開、そして花散らしの強風で。。

今年の桜は、桜らしく・・ぱっと咲いて、さっと散る。そんな感じかも

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  M51 りょうけん座 銀河:Galaxy 8.4等 04月29日20時15分 直焦点 ISO6400 25秒 30枚合成

この夜は・・薄雲が次第に厚みをまして、全天を覆う前にどうにか一枚。。そんな夜。小さな銀河も暗い銀河も、まともに写らないので・・月夜でも写るメシエ天体に照準を向けました。この銀河・・実は撮影条件の良い時に写したためしがありません。申し訳ないことです。それでも、こうしてしっかり写るのは大したものです。ドブソニアンの口径比が 5.0 と明るいおかげで、露出も 12分余りで撮影が済みます。ちなみにメインの銀河は M51 = NGC5194 、そのそばに繋がっている銀河は NGC5195 9.6等、特異銀河アトラスとしても、Arp85 として登録のある印象的な姿をみせる銀河です。

※1

St・・Stratus:層雲(そううん)。下層雲の一種で、霧や霧雨をともなうこともある。

Sc・・Stratocumulus:層積雲(そうせきうん)。同上、弱い雨を降らせることもある。

擬似的超新星!? 既に視界の外に NGC4559

昨日午後から本格的に降った雨、丁度、日が沈む頃に通り過ぎて夕焼け空。。

暗くなっても次の雨雲は来ず、暫しの星空・・ただし強き風は健在

今年の星空教室にと、タイムラプス動画を作ろう!と思い付き

三脚にカメラをセットし、1分間隔で星空撮影

少し、街の明かりが残る空なので、ISO12800 F2.8 → F4.0、10秒露出の設定

テストに一枚撮り、かぶりも抑えられて良好な感じ ♪

で、三時間後・・・雨雲が来る前に収容、画像をチェック!ガビ~ン!!

三時間で、写った星空写真は、たった一枚??最初のテスト撮影 + 一枚??

どうも、インターバル撮影の設定をしないまま、撮影に入ったらしい。。まったく。。

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NGC4559 かみのけ座 棒渦巻銀河:SBc 9.9等 03月18日21時43分 反転・ピクセル等倍50%縮小

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            同 04月29日20時01分 処理同上

4月18日に山形県にお住まいの板垣公一さんが、TOCPに増光を報告した超新星に似た天体を撮ってみました(赤破線枠内にあるはず)。が・・増光している期間は、案外と短いようで、既に視界の外へ旅立っていました(要は写っていない)。寿命の短い大きな質量をもつ恒星が、終末期に不安定になって爆発現象をおこすもの「擬似的超新星」、だそうです。過去、2012年・2014年(2回)・2016年にも同様の増光が観測(16~17等級)されていています。想像するに MT160 を振り回していた時に写せば、きっと写っただろうに。。実は手動導入に失敗し、写せませんでした。でドブソニアンの自動導入に頼って・・でも、銀河は写れども肝心の天体は。。という始末。うまくいきませんなぁ~。

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NGC4559 DOB GOTO12 直焦点オリジナル 03月18日21時43分 ISO6400 20秒 20枚合成

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        同 04月29日20時01分 同 ISO6400 20秒 16枚合成

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   強風の中、沈む夕陽 04月30日18時22分 135mm F8.0 ISO100 1/250秒

上層雲、拡がる中で 2015 V2 ジョンソン彗星

昨日の天気予報は・・晴れ時々曇り

ところが岩見沢上空には、予想通りの雷雲。。

3時間ほどだったでしょうか、雷に雨 & またも氷の粒。屋根を叩く雨音が夏並み

でも、夕方には雲も東へ去って。。道路愛護の作業は青空の下

昨年・一昨年と酷い風と寒さに見舞われた作業は、今年は穏やかな空の下で出来ました。

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 2015 V2 ジョンソン(Johnson)彗星 04月29日20時39分 直焦点 ISO6400 20秒 60枚

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       月 04月29日19時38分 直焦点 ISO800 1/200秒 合成ナシ

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                                         地球照 同19時38分 ISO800 0.8秒

青空の中で、ゴミ袋を両手に(燃えるごみ & 燃えないごみ)持ち。。段々と袋が重くなる中。。軽く汗をかきながら、小一時間の作業が終了。ご苦労さん会を経て帰途につき、西から近づく上空の薄い雲が拡がる前に。。精一杯が 21時まで、暗くなってから一時間ほどで終了。それでも久々に西の空に帰ってきた月も撮れたし、ほんの少し満足の夜でした。ちなみに・・ジョンソン彗星が最後の被写体、雲があっても、無くても、撮れるだけ。。で、60コマを撮りました。途中からは 2等星も霞む空、西に低い月は姿も見えぬ状況でした。

渦巻く銀河 縦横に NGC5905 & NGC5908 りゅう座

小出しに上空の強い寒気が通過しています。

本日、通過のものがメインの様子。本州方面でもあられや雹が雷と共にでしょうか。。

昨日は小さな氷の粒が、ザーっという感じで午後に降りましたが

今日の午後は、一体何が落ちてくるのか?

一歩間違うと数センチの雹だったりすると、ビニールハウスに穴が開いてしまう

中の野菜の苗や撒いたばかりの稲に被害が出ないことを願うのみ。

そんな今日は、午後 4時から道路の愛護週間でゴミ拾い。合羽姿での作業にならぬよう

それまでには止んでほしい。。

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NGC5905 棒渦巻銀河:SBb 12.0等(左上) & NGC5908 渦巻銀河:Sb 11.9等 01月24日撮影

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    同 03月28日撮影 共に直焦点 ISO6400 20秒 上:25枚、下:19枚合成

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        同 反転 & ピクセル等倍を50%縮小してトリミング

41P タットル・ジャコビニ・クレサック彗星が通過していた、りゅう座の領域に輝く銀河。彗星を写す際にアライメントをうしかい座の α星 アークツゥルスとこぐま座の β星で行い、その傍に輝く銀河をまとめて写します。二つの銀河は、一見すると見かけの大きさが倍ほど違うように見えますが、よく見ると NGC5905 には、本体から淡いですが大きな腕が 3本ほど伸びていて、実は NGC5905 の方が視直径は大きいと観測されています。一方の NGC5908 は、小さなソンブレロ星雲(M104)みたいに、微かに暗黒帯が銀河を上下?に分断しています。銀河に重なる二つの星も、超新星を思わせる光度ですが・・ま、いつものことで。。

霧ただよう中で 木星 4月26日深夜

昨日午後は、雷が近くで轟き、雨も・・今朝は、僅かな青空と層積雲、まぁ穏やか。。

上空の強い寒気は少しずつ抜ける気配、それでもゴールデンW前半は愚図つき気味。

来月 2日頃からは、気温も軽く 20度を超え一気に春~初夏の陽気に ♪ ♪

今年は、花見が連休中の良いアトラクションとなりそうです。

そう、こうしてる間に・・2017年も既に三分の一が過ぎようとしています。

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 木星 04月26日23時52分 MT160 & POWER MATE x2.5 Gain 40 30fps 1/30秒 2000コマ合成

4月8日に衝を迎えた木星、地球との距離が開き、次第に小さくなっています。この夜は、星空を期待して望遠鏡をセットしましたが、いざ撮影!と云うときに漂い始めた霧。それでも斑があるのか?全天、真っ白になったり、星空に戻ったり。。銀河や彗星の撮影は不可能な状況でしたが、明るい惑星なら・・と、出来るだけのことは。で、運良く、綺麗な姿を見せてくれました。この程度でコンスタントに撮れると楽しいのですが、昨年末から撮り始めて、これで 2度目でしょうか。。木星は高度もあって、期待しているのですが、相変わらず惑星の撮影は難しい・・。