nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido

スカイウォッチャー DOB GOTO12 ドブソニアン と C14 ★天体写真 & 徒然 ★ ほぼ毎日更新

2018年 彗星会議は むりかぶし望遠鏡の下で ?

予定通り、本日から北海道はオホーツク海側を除いて星空日和!!

星を見るには絶好の天気となりました。ただ、お月様がかなり健康的な姿です。。

さて昨日まで、北都 旭川市で開催されていた 2017年 第47回 彗星会議

2日目(6/11 午前)は、大学や国立天文台の研究成果の発表・質疑応答がありました。

一押しの小型衛星による精密な観測、他機関の大型衛星の観測データとの比較

時代はアルマ望遠鏡太陽系外惑星の探査(観測)かと思っていましたが

太陽系内の天体も、まだまだ未知の分野と盛んに研究されていました。

その中で、67P チュリモフ・ゲラシメンコ彗星の話題も採り上げられておりました。

発見者の一人 チュリモフ先生、残念なことに急逝されたと・・功績と人柄を偲ぶ発表も

きっと今頃は自らが星となって、自分の目で天体を間近に見ているのでしょうね。。

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 NGC5222 おとめ座 銀河 Arp288 03月27日21時46分 ISO6400 20秒 18枚合成 反転トリミング

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同 DOB GOTO12 直焦点オリジナル領域 NGC5222 & 5221 14.0等 5230 棒渦巻銀河 13.0等

そのチュリモフ・ゲラシメンコ彗星が輝いている「おとめ座」にある小さな銀河、NGC5221 と NGC5222 などが三重に構成している天体として、特異銀河アトラスに Arp288 としても登録があります。私の機材でも複数の銀河が写りますが、正直なところ目立つのは、腕が不規則(バランス悪く)取り巻いている NGC5230 でしょうか。注目の NGC5222 は・・精密な観測の結果が「三重に構成された銀河」という結論。今昔、何事も興味と正確な観測が必須ということでしょう。チュリモフ先生も生前、日本の若者に・・天体への興味、更なる研究を望んでいる。。と、そのメッセージが紹介されておりました。

2017年 彗星会議 in 旭川 初日

彗星会議が開催される旭川市に、一足早くついて、昔の仲間と一献傾け

そして昨日・・人生初の彗星会議(初日)へ参加した

北海道で開催されるのは、札幌市で開催されて以来、10年ぶり

分科会「 彗星を捜す。」へも参加した。

その中で紹介された話、地球上のどの国も彗星を捜索している方は 100名に達しない

唯一、日本がその100人を超えるかも?という捜索大国らしいと。。

会議への参加者は、全国各地(九州~北海道)から 50名を超えている。

聞くほどに、案外と活発に活動している分野だとわかった。

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    2017年 彗星会議オープニング 旭川市科学館館長 伊藤 豊 氏の挨拶

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  旭川市天文台 新旧の主鏡(左:五藤光学 15cm屈折 右:65cm カセグレン反射)

会議の前には、8mのドームでプラネタリウムも覗きました。さて本日 2日目。。参加者の中には長年観測活動をされている方や近々に新天体を発見されている方など、有名な方が多数。今日も貴重な話に耳を傾けたいと思います。会議開催後には、旭川市科学館主催、市民も参加できるサイエンス・セミナーが行われ 国立天文台副台長 渡部 潤一 教授の最前線の天文学、普段聞くことのできない現場の話が聞ける。

Arp136 NGC5820 うしかい座 銀河

さて今朝は、北都 旭川市で目覚めております。

竜巻なんちゃら情報も出されている不安定な空模様

そんな今日・明日と 2017年 彗星会議、何名の参加があるのかわかりませんが

顔を出してきます。

願うところは・・好天の下で。。なのですが、叶わぬよう

まぁ、傘片手にホテルから約 1.5km、休日の旭川の街を歩きたいと思います。

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NGC5820 うしかい座 レンズ状銀河:SO 11.9等 01月24日03時46分 ISO6400 20秒 28枚合成

彗星でいうならば集光があって・・そんな銀河ですが、特異銀河にも登録があり、近くに断片がある銀河とされています。私の写真では、周囲に幾つかの小さな銀河が写っている様ですが、その中のどれが、そのものなのか正直判別が出来ません。大望遠鏡で見ると、きっと違う景色になっているのでしょうね。さて、昨日から訪れている旭川市、有名なラーメン店がありますので。。

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10年ほど前に旭川駅前に店構えをかえた山頭火(さんとうか)、白濁したスープ、ちょこんとのった梅干、厚く切ったチャーシュー、塩ラーメンが美味しい!!

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           その、塩らーめん。ごちそうさまでした。

おとめ座 レンズ状銀河 NGC4578 おっ!星が~

今朝は、昨日と打って変わって快晴の朝!

旭川へ旅立つのに何の支障もない、素晴らしい好天です。

ただ北海道の周囲には雨雲が散在していて、明日は旭川も雨、一時 雷雨?

その雨、懇親会が終わるころには上がり月夜になる予定

そして帰途に着く 11日午後は、運悪く、雨雲の南下と私の南下するタイミングが同じ

これまで自称「晴れ男」だと思っていましたが・・歳をとって変わったのかも?

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 NGC4578 おとめ座 レンズ状銀河:SO 11.4等 03月27日21時21分 ISO6400 20秒 19枚合成

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        同 反転 & トリミング処理(ピクセル等倍を50%縮小)

まっ、ほぼ手当たり次第に写している訳ですが、たまに、既存の星(動かない恒星)以外のものが写ります。画像処理後でなければ、その姿が認められないものも。それでも合成処理が終わると・・おっ!と気がつく訳です。ただし、こちらは銀河と重なるには程遠い位置。それでも、新しい彗星の影かも?なんて、少し期待してチェック!すると、案の定該当する星が出てくるのです。今回は、まだ名前の付けられていない符号と番号のみの小惑星。合成処理をした画像では、僅かに伸びている風なので地球に接近した状態(見かけの動きが大きい & 普段より明るい?)なのかもしれません。そんな感じで、写すと銀河と周囲に新たな星が無いか?きょろきょろするのです。と、今回も残念な一枚でした。撮影機材など・・DOB GOTO12 直焦点 by PENTAX K-01

やまねこ座 NGC2532 銀河の腕を認める & 木星

今日は予定通りの雨。。夕方まで断続する予定

明日は、彗星会議が開催される旭川市へ、早め出勤!

元の職場で一緒に働いた仲間の一人が、管理職として勤めているので顔出し

そこには懐かしい顔ぶれもいるので、土産を片手にお邪魔する。

その明日は・・満月、今年の満月の中でも最も小さな満月、ミニムーン

その満月の下で小さな宴、また、みんなのボヤキが聞けるかも??

さて・・スライディングルーフは、受注発送なので 7月下旬に到着というスケジュール

全てが完成形になるのは、8月上旬となりそう・・夜明けにオリオンが輝く頃だ。

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NGC2532 やまねこ座 棒渦巻銀河:SBc 12.4等 01月20日22時09分 ISO3200 30秒 19枚合成

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               同 反転トリミング処理

撮影機材は、ドブソニアン経緯台 スカイウォッチャー DOB GOTO12、1500mmの焦点距離で 30秒露出・・しかも「縦縦横横」に僅かに移動させながら追尾している。それでも、どうにか星が点に写る。購入当初から当たり前の様に撮っているが、想像をこえるシステムだと今でも感じている。さて、ライオン(獅子座)よりも大きな山猫(座)の後ろ脚付近に輝く小さな銀河 NGC2532 だが、小さな割にはしっかりと腕がわかる。棒渦巻銀河らしくはないが、太い腕がバランス悪く伸びている様子がわかる。Arp の登録はされていないので特異銀河ではなさそうだが、特徴的な姿をした銀河だと感じる。

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 木星 06月06日19時59分 MT160 + コレクター & NexImage5 Gain24 50fps 1/65 2000コマ合成

当然ながら 6日は月を撮るなら木星も。。ただ夜半には上空の薄雲が厚くなり、土星には手が届かず。撮影できた木星も合成処理をすると、なんとなく見られるが・・撮影中はゴムまりの様に伸びたり縮んだり!?前日に比べると、かなり状況が悪かった。それで、これなら。。