nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido

スカイウォッチャー DOB GOTO12 ドブソニアン と C14 ★天体写真 & 徒然 ★ ほぼ毎日更新

1500年の旅へ 2018Y1 岩本彗星

今朝は予定通り、雪の朝。。まぁ降っては解ける春の雪・・。

次の星空は・・7日 & 10日、その 10日午前。関東内陸と東北南部では雪?かも

開花・満開と桜の便りがあるのに。。しかも低気圧は発達するから

花散らしの雪になるかも・・花弁と雪片が降る春の嵐

まぁ低気圧(雨)が、花粉や小さなゴミを綺麗に掃除してくれると思えば

少しの我慢で、大仕事をやってのける。

大仕事といえば・・はやぶさⅡ、インパクター正常動作!!

人類史上、初となる人工のクレーターをリュウグウに作りました。凄いな~。。

次は、そのクレーター目掛けて、タッチアンドゴー!星の欠片をゲット!ですね。

次々と難題をこなす日本の技術の賜物「はやぶさⅡ」。いつかは有人で・・

f:id:nyancotan:20190406072847j:plain

 2018 Y1 岩本彗星 04月03日20時59分 ISO3200 20秒 24枚彗星核基準合成 C14+レデューサー

f:id:nyancotan:20190406073012j:plain

   2018 Y1 岩本彗星 04月04日20時11分 ISO3200 20秒 40枚合成 MT160+レデューサー

f:id:nyancotan:20190406073211j:plain        同 反転・ピクセル等倍を50%縮小・トリミング処理

地球に接近しながら天空を駆けた岩本彗星も、次第に太陽からも地球からも離れて、新たな旅路につこうとしています。太陽を一周するのに 1474年の月日が必要です。少なくとも私は、この彗星が次に太陽のそばに戻ってくる、その日を待つことはありません。二枚の写真は・・前日は雲が掃けるのに時を待ち、翌日は風が収まるのに時を待ち・・その姿に出会うことができました。公転周期に比べれば、ほんの一瞬ですが、その一瞬・一瞬がとても大切です。この岩本彗星や「はやぶさ」と共に過ごす、この時間が嬉しいですね。

f:id:nyancotan:20190405172400j:plain

         夕景 04月04日17時24分・・雨の向こうに。。

超新星候補? 二つ ASAS-SN チーム UGC7230 他

今朝は曇り・・このあと低気圧が雨(雪混じり?)を降らせる予定。

そして低気圧が過ぎれば、上空には寒気が流入

北海道では、平年よりも少し寒い日々が続いていますが、この状態はしばらく・・。

気温が上がるのは 4月14日頃から。。ただ、それも一過性らしい

北海道では 5月に入っても雪が降るのも珍しくはないので、驚くほどではありませんが

でもね。すでに今年の田植えに向けて、ビニールハウスが次々と姿を現しています。

やはり暖かいに越したことはありません。

なにせ、あと一週間ほどで、今年の稲の種(もみ)の芽だし作業が始まりますので・・。

f:id:nyancotan:20190405072852j:plain

  UGC7230 かみのけ座 04月03日22時57分 ISO6400 30秒 30枚合成 C14+レデューサー

f:id:nyancotan:20190405073025j:plain

   同 ピクセル等倍を50%縮小、トリミング処理 超新星候補は赤縦横線の交点

f:id:nyancotan:20190405073138j:plain

  PGC21381 きりん座 04月03日21時24分 ISO6400 30秒 20枚合成 C14+レデューサー

f:id:nyancotan:20190405073315j:plain

   同 ピクセル等倍を50%縮小、トリミング処理 超新星候補は赤縦横線の交点

All Sky Automated Survey for SuperNovae (ASAS-SN):アサシンチームが、3月29日に発見した超新星候補です。どういう訳か、どちらも銀河同士が衝突(近接)している銀河に現れたものでした。遠い銀河なので、もちろん私は過去に写した写真はありませんので、WikiSky から比較する画像を頂きました。発見時の光度は 16.3等・・撮影時も、ほぼ同じ。ということで大きな光度の変化は見せていません。ちなみに超新星のタイプが、通常は観測されたスペクトルから Ⅰa とか Ⅱ型 などに分類され、候補から本物へ登録されるのでですが・・こちらは Type Galaxy となっていて、よく解りません。いずれにしても、存在は複数の観測者によって認められていますので、その内「超新星」となるのだろうと思います。

f:id:nyancotan:20190404173300j:plain

  夕景 04月04日17時33分・・予定と違うのは、南風があったこと。。ふ~

春本番!! M13 ヘルクレス座 球状星団

今朝は、昨夜の雲が嘘のように綺麗な青空。

そして期待の今夜は、深夜まではどうにか晴れてくれそう。

西に傾く岩本彗星を、少しでも高度が高いうちに撮りたい。そう願います。

さて・・残念ながら町内の DOB GOTO10 をお持ちの方は、今日・明日と用事ができて

冬シーズンの最後となる今夜の観望は無理な様子です。

まぁ星は逃げることはないので、また今年の秋から冬に戻ってきた冬の星座を。。

これからは春の銀河祭り、目視でどこまで見つけることが出来るのか?

みようと思えば、一晩で 100個近い銀河を見ることも出来るはず。

またチャンスをつくろう。。

f:id:nyancotan:20190404074243j:plain

M13 ヘルクレス座 球状星団 5.9等 04月03日23時38分 ISO6400 20秒 5枚合成 C14+レデューサー

この一枚が昨夜の最後の一枚となりました。合成した 5枚の内、3枚には撮影中に雲が通過してしまい、バックが明るくかぶっています。しし座が南中を過ぎるころ、夏の星座が顔を出します。北に位置する北海道では、この時に「こと座」の下に「はくちょう座」をみつけることも出来ます。春本番!!ぐずぐずしていると、あっという間に夏に変わってしまいそうです。

f:id:nyancotan:20190403175800j:plain

        夕景 04月03日17時58分・・積丹半島に日が沈む。。

小さな銀河が三つ ふたご座 NGC2274 & 2275

今朝は、晴れているといえば晴れています。

ただ上空に寒気が残っているので、雲が多く周りには雪雲も散在しています。

期待の明日ですが・・寒気の影響で、気温の上がる午後はどうしても雲が増えます。

それに夕方、上空を通る寒気コア一つ、その影響も合わさり当初予想よりも曇り勝ち

今日から「日の入り」は 18時台へ入ります、薄明が終わるのは 19時半。

ぎょしゃ座からペルセウス座へ入った岩本彗星、そろそろ写すのも厳しくなってきたし

どうか、月の居ない直近で晴れて欲しいところ。。

f:id:nyancotan:20190403075528j:plain

NGC2274 & 2275 ふたご座 銀河 11月10日22時13分 ISO6400 30秒 7枚合成 C14+レデューサー

写真の中に銀河を三つ見つけることが出来るでしょうか?中央の明るい楕円に輝く銀河が NGC2274(楕円銀河:E 13.0等)、その上に NGC2275(渦巻銀河:Sb 14.0等)・・そこまでは、ほぼ視認できると思います。さて、もう一つ・・この二つの銀河から離れて右上、極淡く丸い PGC19586 があります。三つの銀河に共通なのは、腕に重なる様に星が輝いていること・・。それらしい明るさで輝いているので、ちょっと期待しますが、まぁ何時もと同じでした。さて・・

f:id:nyancotan:20190403080649j:plain

金星 04月01日09時36分 ISO100 1/4000秒 20枚合成 Rejistax処理 C14+レデューサー  直焦点

少し露出が足りないらしい一枚です。肉眼では、もっとくっきり太った半月の様にキラリと輝いていましたので・・。先日の「昼間の星」から発展させて青空の中の金星(マイナス 4等級)にチャレンジしました。方法は、月を目視で導入してステラナビゲーターで同期をとり、そして金星を自動導入する。で、当然でしょうが、あっさり見ることが出来ました。偶然、来客があったので、皆さんにも見ていただきました。この日は「月」が細く、月を青空の中に見つけるのが大変でしたが、やはり月さえ見つければ「昼間の星(惑星も)」は簡単に見ることが出来そうです。夏休みにでも OP観測所として、昼間の星観望をやってみようか?どうせ昼間は暇だから。。

超新星候補・・それじゃ見えん & NGC1788

「令和(れいわ)」に決まりましたね。

歴史上、初めて本邦の書物から得られた文字を組み合わせたものだとか。。

ちなみに地球上で「元号」を現在使っているのは「日本」ただ一つ。

発表された翌日(4/2)の新聞には、官公庁の一つ外務省が元号を公文に使うことを廃止

かも?と、その検討に入ったことが報じられました。

なにせ・・急ぐ仕事があっても、明らかに停滞・遅滞するので、致仕方がない。

ぼーっとして生きていると・・元号で記載された自動車免許証の更新時期を忘れる人も。

まぁ官公庁は「元号」を公文に使うこと。。と法で定められているので

関わる民間も仕方がなく、提出書類は「元号」入り。

ある意味、時代の流れからいうと。。でも、あれを発表するのが楽しみな方も・・ね。

f:id:nyancotan:20190402065622j:plain

NGC1788 オリオン座 散光星雲 10月05日02時24分 ISO6400 30秒 19枚合成 C14+レデューサー

「魔女の横顔」と呼ばれる、淡い星雲の北側にある比較的明るい星雲。撮影時は、午前2時過ぎに撮っていますが、今では暗くなるころにオリオンは西へ傾いていて・・しかも、その下(我が家から南西~西)には札幌圏の人口光があって、まともに写真は撮れません。すでに M42 も撮影するには季節を過ぎています。さて、16等級の超新星候補が IC4712 に発見されました・・が、その星座は「くじゃく座」。オーストラリアかアフリカ・南米にでも行かないと、見ることも写すことも出来ません。国内で観測されている方の中には、オーストラリアなどに設置してある望遠鏡を時間単位などでリースするような観測所と契約して、日本国内から遠隔操作をして南半球の天体を撮影・観測されている方もいます。ざっと年間 10万円払うと 50cm クラスの望遠鏡が使えると。。10年使えば 100万円になりますが、同じクラスの望遠鏡と観測小屋を作ることを思えば安いもの。。という判断も出来ます。くじゃく座も大マゼランも自由に写せます。貴方もどうですか?