nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido

スカイウォッチャー DOB GOTO12 ドブソニアン と C14 ★天体写真 & 徒然 ★ ほぼ毎日更新

月夜の惑星 M27 こぎつね座

今朝はどんより・・上空の寒気が抜け、しぐれ模様も終了。

まもなく青空が広がる予想です。が・・・足早に次の低気圧がやってきます。

本州方面は、高気圧の中心が通るので、安定した晴天

これも季節の変わり目、遥か上空のジェット気流ヒマラヤ山脈の影響を受けるころ

日本の天気も地球規模の空気の流れで決まる。

ミクロとマクロが織り成す気流の中で暮らす日々

たまには空を見上げて、見えぬ空気の流れを感じてみたいもの。。

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 M27 こぎつね座 惑星状星雲 11月6日18時51分 ISO3200 30秒 12枚合成 C14 + x0.63レ

こちらは、昨日UPした M76 とは対照的に「月」が天に昇ってきた後に撮影したもの。補正ガラスの曇りも無い中で写せた一枚です。写していて感じることは・・カメラのセンサーサイズと微妙に合わず、周辺減光が目立つことでしょうか。それと、ピントを合わせた後にカメラに触れてもピント位置が変わらないこと、これまで使ってきたドブソニアン(ニュートン反射望遠鏡)とは違い、ドローチューブの先にカメラを付ける形になっていないので安心です。このあとは乾燥空気による補正ガラスの曇り防止を、何度か確認し、いよいよ冷却CCDでの撮影を開始します。ただ・・・次々と低気圧と寒気が通るので、ね。 おまけ、随分前に写した月です。

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月 10月27日 DOB GOTO12 + 2Xテレコン カメラ動画機能利用 切り出し by PENTAX K-01

月夜の前の惑星 M76 さすがに青空では・・

岩見沢地方・・今朝は、予定通りの「みぞれ」が降っています。

最も鬱陶しい降りもの・・肌に触れると、雪よりも冷たい

早く寒気が強まって、真っ白な雪にならないかな~

で・・この先の天気の予想資料をちらり、16日頃から雪オンリーになりそう

も、次の低気圧はまた暖気をかかえて、雨を降らせそう

一進一退、三歩進んで二歩下がる。みたいな季節です。

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 M76 ペルセウス座 惑星状星雲 12.0等 11月06日17時30分 ISO6400 30秒 3枚合成 C14レ

撮影した時刻をみると・・少々反則しています。まだ薄明が終了していません。当然ですが、オリジナルの画像はバックが青空です。そんな中でも写る惑星(状星雲)は凄い存在です。ただ、流石に淡い部分がまったく写っておりません。ちなみにこの夜は、曇り止めの乾燥空気を作るガラス瓶に新たに購入した「シリカゲル」を、これでもかっ!と詰め & 鏡筒の送風チューブ末端に使い捨てカイロを巻きつけ、温風にして補正ガラス面へ吹き付けました。撮影時間 2時間余りでしたが、初の乾燥状態を保ったまま撮影を終えることが出来ました。外気が乾燥していたことや気温の低下が少なかったことも要因かも知れませんが・・もし、この装置で曇りが抑えられるなら、ようやく冷却CCDでの連続撮影を行う環境が整ったのかも!と期待しています。まだ試行は続く・・。

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           雷雨のあとの夕景 11月8日夕刻

寒暖の差が激しい北海道 M57 こと座

今朝はどんより。。午後から時々雨の予報

この先、天気はころころ変わり・・気温の変化も激しい

季節の変わり目、降りものも、雨と雪が日替わりで降るらしい。

更に先を見ても同じ状況。気象病をもつ敏感な方には辛い日々となりそうです。

ちなみに昨日の夕方は一見して快晴!!

それならば活動のピークが 11日にあるという「おうし座北 流星群」の火球を狙おう!

ところが・・きっちり暗くなる頃、上空は縞々模様になっておりました。手強い・・。

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 M57 こと座 惑星状星雲 9.0等 111月06日 ISO3200 30秒 5枚合成 C14 + x0.63 レデューサー

なかなか撮る機会がなく、先日、月が顔を出した後に撮れるもの・・そこで月夜の惑星、ということで撮ってみました。どの程度の露出にするべきか、少々試行錯誤も重ねて・・30秒露出なら ISO3200 と普段よりも控えめ。それでもリングの内側が埋まってしまうほどの姿になってしまい、正直なところ失敗。。ただ、これまでよりはリングの構造らしき不均一に取り巻く様子がわかるので、これで良いのかもしれません。M57の右斜め下には IC1296 という 15等級の銀河も薄っすら写っています。ピクセル等倍を縮小率 50%でトリミングした姿はこちら

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                                                                     M57 & IC1296

WikiSky とかの画像を見ると・・リングの外側を取り巻く淡い円盤があるようなのですが、そこまでは手が届きません。。

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               夕景 11月7日夕刻

この辺までは、南風が強いものの期待できたのですがね~。。

巨大なブラックホールがあるという M77

穏やかな朝を迎えています。

昨夜は、おおよそ予定通りに撮影が始まったのですが

月が出るころから怪しい雰囲気になり、南風が吹き出し、上空をベールの様な雲

天王星を・・と思っていましたが、普通の撮影でも望遠鏡が揺れ・・万事休す。

今朝の様な、静穏が続けば・・だったのですが

次のチャンスで狙ってみようと思います。

次のチャンス・・昼間なら 10日晴れそうですが、夜は 13日かな?

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 M77 くじら座 渦巻銀河:Sb 8.8等 10月27日22時33分 ISO6400 30秒 20枚合成 C14 + レ

今では科学(宇宙物理)も新しい局面を迎えていて、重力が引き起こす波の観測までできる次代に入っている。その昔は、想像上(理論上)の物体・天体としてブラックホールが知られていたが、今では普通の天体として存在が認められている。おおよそ銀河の中心にはブラックホールが存在しているものが多く認められ、直接(正確には間接的な姿)観測まで可能になっている。さて、この M77 も過去に別の銀河を吸収合併したという、しかも中心部にはブラックホールの存在も。私たちが暮らす銀河系(天の川銀河)の中心部にもブラックホールがあると云われている。この時代にアインシュタインが生存していたら、一気にワープ航法の宇宙船も完成できたかもしれない?生まれた時代で核戦力の幕開けにも寄与していた彼だが、早く生まれすぎたのか、程よく生まれていたのか?更に 100年余りを経て、本当の評価が得られるのかもしれない。天才は時代を超えている。。

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               夕景 11月6日夕刻

暗黒帯が見えるも、残念な姿 NC660 うお座

昨夜は夜半頃から晴れた様でしたが、健康的な「お月様」が、で~んと。。

その月、今は西に傾き・・青空の中

休日の間、天気に恵まれなかった北海道も、今日・明日と晴れが基調で経過

気温も一頃よりは暖かくなるので・・ただ三連休は終わり、皆さん働いているはず

その三連休に働いた私は、代わりの休日。。風が強いので・・ですが

今夜は月が出るまでの 20分間余り、星空を楽しみたいと思います。

もし風が収まれば(可能性は小さいですが)、月明かりの中「天王星」を撮ろうかな?

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  NGC660 うお座 棒渦巻銀河:SBa 10.8等 10月24日22時36分 ISO6400 120秒 6枚合成

リモートシャッターを購入して、30秒露出の縛りがなくなり、好きなだけ露出時間を稼げるのですが・・肝心の補正ガラスの曇り止めが、まだ完全には程遠い状況。この撮影時も、普段の 4倍の露出だし・・さぞ写るに違いない!なんて思っていたら、なんと撮影に集中している間に曇っておりました。。。という訳で、とても残念な画像が残りました。少なくともドブソニアンで写したイメージ位は・・と思っていたのですが

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    同 DOB GOTO12 直焦点 '160806 01時19分 ISO6400 20秒 20枚合成

比較のしようがないほど、寂しい画像だということがわかると思います。また頑張ってみます。。