nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido

スカイウォッチャー DOB GOTO12 ドブソニアン と C14 ★天体写真 & 徒然 ★ ほぼ毎日更新

天然のお布団 ・・ 嫌いな奴も役に立つ Sc

今朝の最低気温・・庭の寒暖計で 3.5 ℃

ただ周囲を一通りあたっても「霜」はなく、露がびっしり

どうにか霜の被害からは免れました。が・・・道内の最低気温をみると氷点下複数

「氷」の張ったところもあった様です。

当地も気温はそこそこだったのですが、何よりほぼ曇りで経過。

夕方から上空を埋め尽くす層積雲(Sc)が、結局、薄明近くまで居座りました。

望遠鏡を外にセットしたものの、手も足もですに終了しました。

次は、15日の未明?・・2016 M1 PANSTARRS彗星は南中時で仰角 12度

流石に北海道からは厳しいかな~

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  M22 いて座 球状星団 06月07日00時46分 ISO3200 30秒 29枚合成 MT160+コレクター

以前、書いたことがありますが・・最近の研究結果からみると、惑星をもつ恒星は「極一般的な存在」になりつつあります。今年、亡くなられたホーキング博士がよく言われていた言葉に「宇宙人に気安く接するな・・」とありました。何故ならば、当の地球人の文明レベルが余りにも低いから。。地球人が宇宙人と呼べる存在なのかすら怪しいと。。普段生活している地球の人々にとっては信じがたい話かもしれませんが・・例えば「核」の取り使いができない生物が人間です。核物質からエネルギーを取り出す方法はわかっていても、その廃棄物の処理方法が未だ解らない。時として、時代を超越した人物によって新しい技術が生まれますが、その時代の人々には結局理解できない。そんなことです。普通に考えて石器時代と大差ない。というのが今の人類の文明レベルでしょう。そんな地球人と、宇宙を自由に行き来できる宇宙人を比較すれば、地球人はただの地を這う頭の悪い生き物にしか過ぎません。もしかすると宇宙人の食料にされるかもしれないし、未開の生物として動物園に連れて行かれ展示されるかも。。何より、そんな程度の生物が互いに争う。。宇宙人から見れば滑稽なことにしかみえないでしょうね。まっ、そうは言っても、一人の人間(地球人)として、その時代で精一杯やって行くしかないのが現実ですが・・。

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 夕景 06月09日19時07分  天然のお布団(Sc)、案外と無くならなかったですね~

6月6日夕空の金星と 7日の火星 & おまけ

昨日、雷雨をもたらした低気圧が東へ去って、北風 & 曇天に・・

上空には明日にかけて季節を戻った寒気が入ります。一歩間違うと氷が張りそうな

所謂「遅霜(おそじも)」と呼ばれる霜の恐れが、明日朝に。

本州では台風・・とニュースに流れている時に、北海道では 氷・霜

でもね・・霜=晴れている。そんな関係なので今夜遅くから星空が広がる予定

夜明けの月もすっかり細身になり、月光の影響もなく、上空の霞もなく綺麗な星空

本当のラストチャンス 2016 M1 PANSTARRS彗星を「南斗六星」のそばに

南中時の高度 16.2度、MT160+コレクターなら M54 と一緒に写りそう

まぁ最後の記念に相応しい一枚に

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   金星 06月06日19時21分 Gain16 50fps 1/1429秒 2000コマ合成 MT160+コレクター

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 火星 06月07日02時34分 左:Gain14 50fps 1/73秒、右:Gain20 50fps 1/120秒 各1000コマ

2018年に入り初の金星(宵の明星)を拡大撮影で写してみました。地球に接近中の火星よりも見掛けの大きさが小さな姿でした。一方の火星は大気の状態が安定していたのか、比較的模様がよく見えています。中央点の火星面経度(Ω)は 69度、黒っぽく見える地形は大シュルティスではなくアウロラエの湾と呼ばれる地域、白く輝くのは南極冠。小さな望遠鏡でも段々と模様が見えるようになってきました。流石 15年ぶりの大接近!もし機会があれば、是非、望遠鏡でその姿を見てもらいたいと思います。過去の経験から・・地形が作り出す模様、そして山にかかる傘雲の白く輝く姿、極冠の輝き、その位は私の機材(口径 30cm 焦点距離 1500mm)でも見えるので。。で、おまけ

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    同夜の土星(MT160+コ)と木星(C14+レ)、ともに機材の直焦点撮影

PANSTARRS(パンスターズ)彗星 ふたつの輝き

どんよりとした朝、天気は下降線。。

台風第 5号としてフィリピンの東で発生した雲渦、米軍の解析では微妙な感じ

ただ、いずれにしても北上傾向は持っている。

週明け 11日頃、関東の遥か南沖を通る予想。これは欧州・本邦ともに、ほぼ同じ

ここまでは当たるとみて問題なさそうも・・その後がね

北上センスの違い & 温帯低気圧とのリンクなど、本邦のモデルは東北・北海道へ悪天を

風はともかく、雨の量が半端ない。災害を引き起こすレベルの可能性あり?

畑が乾燥しすぎているので、正直「雨」は、皆さん欲しいですが

川の様に作物を流すほどは要りませぬ。

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2016 M1 PANSTARRS(パンスターズ)彗星 06月07日00時19分 ISO3200 90秒 6枚 彗星核基準合成 MT160+コレクター

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  2017 S3 PANSTARRS彗星 同02時10分 ISO6400 30秒 16枚合成 C14+レデューサー

二つのパンスターズ彗星です。一つは南天へ駆け足で「いて座」を南下中、もう一つは、これから太陽に近づき、夏の夜明けの空で 3等級まで明るくなる予定です。南天へ移動する彗星(2016 M1)は、これがラストショットとなるかもしれません。地球との位置関係で尾は彗星の向こう側へのびているのか、余り彗星らしい雰囲気はありません。一方の、これから近づく彗星も微妙です。拡散した姿は認められますが、まだ暗く、こちらもまだまだ。最近は小ぶりな彗星が多く、長大な尾を引く彗星が現れていません。そう・・最近、地球に落下した小惑星が大気圏突入前に発見され、軌道計算の結果、地球にぶつかる(落下)と判明しました。そして計算通り地球にぶつかりました。大気圏突入前に発見された小惑星としては 4例目。猶予時間は 7時間でした。その大きさは 9mほどで大気圏で崩壊しながら落下し、隕石が数百個みつかったそうです。ちなみに落下警報が NASAから発せられたとありましたが、小惑星が小さかったためアラートは一度のみ。その後の続報は「危険がない」と判断されたため、ありませんでした。映画の様な話ですが、ディープインパクト・・現実にならないことを祈ります。

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       2017 S3 PANSTARRS彗星 C14+レデューサー オリジナル領域

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   同 ピクセル等倍を50%縮小してトリミング処理(上はこの反転・強調処理)

ちなみに 18.5等星が重なっています。

6月7日夜明け 下弦を迎える「半月」ほか

今朝は快晴!予定よりも好天で過ぎた夜でした。

まぁ、この先は北上してくるらしい台風?の影響もあって、しばらく曇天 & 雨模様

さて一週間後に迫った米朝首脳会談、シンガポールでの開催

シンガポールといえば「ごみのポイ捨て罰金刑」&「唾の吐き捨て罰金刑」

マーライオンが潮を吹く、歴史的には新しい国

会談の結果如何では、両国首脳に「ノーベル平和賞」の授与も?

そう・・すんなりとは行かぬのが常道、誰しもが色々な意味で覚悟の必要な 6月12日。

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   月(月齢 22.3日) 06月07日03時32分 ISO400 1/60秒 MT160+コレクター 合成なし

下弦(半月)を迎えた月です。露出時間をみて、少々驚きます。半月なのに 1/60秒・・何時もよりも明らかに暗い月です。何故ならばというと・・実は「黄砂」が上空を覆っています。気が付いたのは昨夕、気象庁HPで衛星画像をちらりとみると・・日本海に怪しい霞が漂っていました。あ~また PM2.5 だな。。と思ってみたのですが、黄砂の予想資料をみると、こんな感じ

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  気象庁HPより衛星画像(可視画像)& 黄砂大気中全量予想:6日15時予想

わかるでしょうか?衛星画像の朝鮮半島から日本海北部へ拡がる霞が・・これが黄砂です。予想資料の領域と重なって、まぁ良い予測だと思います。その黄砂は、今朝 午前 3時に北海道上空に濃く拡がる予想。結果、月の光も弱めていたようです。そんな中でしたが、出来るだけのことは済ませました。そして迎えた夜明け・・地面を這う霧、それも好天の証。

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              地霧の朝 06月07日03時41分

NGC6674 こと座 棒渦巻銀河 & 続 渦巻き

今朝は、午前 6時・・まだ St(層雲:Stratus)に覆われていましたが、急速に消散中。

隙間から覗く空は、先日の晴れた空よりも澄んだ青色で今夜に期待が持てます。

さて・・フィリピンの東、まだ発生していない台風ですが

相変わらず欧州・本邦ともに 10日夜辺りに本州の南海上へ達する予想

しかも、本邦の予想が最も北へあげています。

挙句に 11日以降は寒気が流入温帯低気圧へ変化しながら更に北上

12日頃には北海道へも影響を及ぼしています !?

ちなみに欧州の予想は、さーっと足早に日本の遥か東へ流しています。

さて・・どちらが当たるのでしょうか?どちらも当たらないのでしょうか?

答えは今週末に。。

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 NGC6674 こと座 棒渦巻銀河:SBb 12.1等 05月22日23時23分 ISO6400 30秒 17枚合成

天の川のそばにある「こと座」でも、2463mm 等という焦点距離で写すと背景の星の数が無数に見えたり、案外とすっきりしたり、密度に差があるのに気付きます。中央に見える NGC6674 ですが、人の目の様に明るい部分が見えています。その周囲を取り巻く腕は淡く、明瞭には判別できません。さて・・今夜を逃すと次の星空は、台風の影響がどの程度響くのか次第ですが、かなり先。スケジュールを立てて効率よく写してみます。何故なら・・最悪、午前 0時には St に覆われる恐れが。。正味 3時間かも、ふぅ~