nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido

スカイウォッチャー DOB GOTO12 ドブソニアン と C14 ★天体写真 & 徒然 ★ ほぼ毎日更新

燃える木の下で咲き誇る霜の華 NGC2024 by MT160

今夜は晴れると期待の夜でしたが、なんと予想外に昨夜も晴れました。

ただ・・「備えあれば憂いなし」と普段、言っているのに

充電済みだと思っていたカメラの予備バッテリー・・な、なんと空でした。。

電気仕掛けのカメラは、ピクリとも動きません。お粗末千万

そして今朝は・・久々の冷え込み。マイナス 20℃に達しました。そんな朝は。。

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        フロスト フラワー(霜の華)02月27日午前 7時前

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  地面に沢山、大きなものは 4cm位あるでしょうか。日の出とともに消え行きます。

そんな下界とは別世界の宇宙・・MT160、私でも簡単に手動導入できる明るい天体です。

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    NGC2024 (燃える木星雲)02月19日19時07分 ISO6400 30秒 43枚合成 by MT160

この星雲は、オリオン座の三ツ星ベルト・・その左端に輝く星を目印にすると簡単に導入できます。1000mm の焦点距離をレデューサーを付して 776mm にしているので、視野角は 2.7度・・これなら流石の私でも導入できます。隣に輝く2等星から光条が四方向に伸びていて、絵的にも良いアクセントとなっています。地上の華と宇宙の木、自然が創り出すものは人智を超えて輝きます。一応、ドブソニアン 直焦点で撮影したものも

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    NGC2024 01月20日19時03分 DOB GOTO12 ISO6400 20秒 37枚合成 by PENTAX K-01

2月24~25日の彗星 41P & 45P & 2015V2

明日夜は、久々に晴れそうです。

結局、これまで 2月でまともに晴れたのは 1日だけ。。

少しでも撮影できた夜も、その 1日を含めて 3日ほどと日本海側の冬らしい経過でした

さて明日は、何を撮ろうか?まずはスキー場の照明が落ちるのを待ちますか。。

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 41P タットル・ジャコビニ・クレサック 彗星 02月24日21時29分 ISO6400 20秒 16枚彗星核基準合成

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  45P 本田・ムルコス・パデュサコバ 彗星 同21時41分 ISO6400 20秒 9枚彗星核基準合成

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同反転処理 彗星部分をトリミング・・核から?ひげの様な光条が左上にカーブ??

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   2015 V2 ジョンソン彗星 25日03時06分 ISO6400 20秒 26枚彗星核基準合成

同一夜の彗星です。が、一晩晴れていた訳ではなく、45P を撮ろうとしている合間に雲が拡がり始め・・撮影中に The END フレーム一杯に雲が写る始末。。それでも晴れるはず・・と自宅待機して、午前 2時から再出動!まずは西に傾き始めた木星を、次に高度が高くなったジョンソン彗星を、さらに夜明けの土星も・・なんて考えていたら、雲は無いのに風が強まり、強制終了。。撮影の最後となった M14 に至っては、撮影コマ数30数コマで、合成に使えるのが 1枚。。これでは合成も何もありません。風に弱いドブソニアンです。さて彗星・・撮影順に 41P ですが、初の撮影です。強い集光でかなり明るくコマも拡がっています。ただ尾らしきは??ですね。春にかけ地球にも接近し、明るくなる予定です。次に 45P 、こちらは 2月9日以来の撮影、すっかり暗くなったというか、小さな核から左斜め上方へ淡く、大きく拡がった尾(コマが変形?)がわかります。最後のジョンソン彗星は、相変わらず彗星らしい姿を見せています。こちらは 1月24日以来・・ひと月、間があきました。先回が 10.8等だったので明るく、大きく見えるようになりました。今年の夏には 7等級まで明るくなるらしいので、見頃はまだまだこれからです。

案外適当でも NGC3190 しし座 銀河集団 by MT160

昨夜は、21時頃から晴れるだろうと・・

朝の猛吹雪で出来上がった吹き溜まりを、昼に片付け、夜に晴れるのを待つ

ただ一筋縄には行かず、直前の 20時前後に雪がちらつき、除雪をしての望遠鏡設置

しかも綺麗に晴れるかというと・・そうでもなく、また Sc(層積雲)が蔓延る。

悲しいけれど、手も足も出ず。。

雲の行過ぎるのを待つだけ・・向こうも悪気はあるまい、そう信じて心を落ち着ける

それにしても、私が外に出るのを待っていたかのよう。。かなり悲しい

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         NGC3190 しし座 ヒクソンコンパクトグループ 44 02月19日20時05分 by MT160

獅子のお腹のあたり、銀河が小集団を作っているのがNGC3190 を含む銀河の小さな集団です。と云っても・・一人の人間が小さいと云うには、余りに大きなスケールです。流石に 776mm(レデューサー付)では、個々の銀河の姿は良くわかりません。ですが・・恐ろしく適当に、ここら辺と望遠鏡を向けても写るのは、それぞれが明るく大きいから。。この夜は、時間もなく・・曇ってしまいましたが、かみのけ座やおとめ座の銀河も所狭しと輝いているので、こんな風に簡単に写るのでしょうね。この銀河達を ドブソニアン 1500mm 直焦点で写したらこんな感じです。

銀河 4態 NGC3185~3193 しし座 - nyancotan's diary

おまけは、昨日の太陽・・営業終了。。

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              最後のひと葉 02月24日日没

予定通りの猛吹雪 タイプの違う渦 M65 & M66

昨日の夜遅くから北海道の北部に小さな、でも発達した低気圧ができました。

上空の寒冷渦に捕捉されているので、上空の渦の動きと相似

まぁ、ゆっくりと動いています。

ちょっとした台風並みの風を伴っているものだから、冬なので猛吹雪。。

所謂「不要な外出は避けてください!」という、そのまま

道路がどこにあるのか、周りの景色も、1メートル先の足元も見えません。

ホワイトアウトの状態。これがまた、時折、わずかに回復するものだから・・

用のある人は、外出してしまう。。でも、地獄への入り口がポッカリの状況

また多重事故が道内で発生するのでしょうか?人の命を奪わないように手加減を

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 M65 & M66 & NGC3628 02月19日21時28分 ISO6400 30秒 36枚合成 by MT160+レデューサー

こちらも MT160 に付属の 24mm径のファインダーで、Pocket Sky Atolas 片手にAY法※1で手動導入した、しし座の三つ子銀河と云われる銀河達。Arp317 と特異銀河アトラスにも「相互作用を及ぼしあっている銀河」と記載のある明るい天体。ドブソニアン 1500mm 直焦点では、わずかに NGC3628 がフレームアウトして一緒に写せませんが、レデューサーを付けた MT160 なら仲良く写すことが出来ます。一頃、活躍していた GINJI 150FN(焦点距離 600mm)で写している感覚です。見かけの大きな NGC3628(写真左)は渦巻銀河:Sb 9.5等、M65(NGC3623)は棒渦巻銀河:SBa 9.3等、右下に写っている M66(NGC3627)は単に銀河:Galaxy 9.0等、と・・三つ子の割には、それぞれが我が道を行く。。って感じの個性派銀河達です。

※1・・AY法:感覚にまかせてエイ!ヤー!と適当に物事をする方法

ドブソニアンでそれぞれを写したものはこちらから・・

M65 & M66:http://nyancotan.hatenadiary.com/entry/2017/01/12/064520

NGC3628:http://nyancotan.hatenadiary.com/entry/2017/01/21/074800

シリウスから南へ4° M41 散開星団 by MT160

東北地方を横断する低気圧に伴って昨日から安定的にドヨヨ~ン

現実の空は曇りなのでテレビを見ていたら、CIAが公開したUFOに関するなんちゃら。

東京のタワーマンションに住む方の CID-1(シドワン)が写した未確認飛行物体

日本警察も調べた宇宙人との遭遇。。

どれもが昭和の香り漂う、ある意味、伝説的なおとぎ話の様な物語り

そして今朝は NASAが発表した 7つの地球型惑星の発見!!

簡単に云うと・・私達も宇宙人、自分の存在を否定しない限り、宇宙人は現存する。

いつ地球外の宇宙人と話す機会が訪れるのか?

それとも、既に話している何時ものあの人が宇宙人?

そう云えば「あいつ宇宙人だよな。。」とは良く聞く話し、案外そばに宇宙人はいる?

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       M41 おおいぬ座 散開星団 02月19日19時50分 ISO3200 20秒 27枚合成 by MT160

純正のレデュサーを付けているので焦点距離 776mm(F4.8)、視野角 2.7°です。いつものドブソニアンではフレームに収まりきらない天体が素直に収まる広い画角。。で、手動導入のテストにピッタリの天体がこちら M41 。このメシエ天体は、今頃の宵空で金星を除けば最も明るい星 シリウスおおいぬ座 α星)から天球上で南へ 4° の位置にあります。手元の TS90型赤道儀は、日周運動をHD-4モーターで駆動し追尾しているのですが、駆動制御スイッチは早送り(赤ボタン)、停止(黒ボタン)の 2種類。ただ早送りも・・実は、今となってはかなりスロー。。取り扱い説明書には、恒星駆動速度の 2倍と記載されています。その東西方向とは違い、天球上の南北(赤緯方向)は、モーターがなく手動で制御できるので操作が簡単。恒星速度の100倍も、やろうと思えば自由自在!なのでシリウスを導入後、南北方向にある天体なら手動導入が最も簡単。しかもドブソニアンではフレームに収まらない天体が丁度収まる広い視野なので写すにもピッタリ。で上の一枚が出来上がりました。ピントの確認と追尾精度の確認を一気に済ませることが出来ました。そんな追尾精度・・こちらでは確認が出来ません。

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金星 MT160+コマコレクター (焦点距離 1000mm → 1330mm F8.3)ISO100 1/1600秒

M41 の前に写しましたが、余りにシャッター速度が速いので追尾精度もなにもありません。一応 10コマを合成しピクセル等倍でこの姿。。宵の明星、今なら双眼鏡でも三日月型にみえるのですが、流石に肉眼では、星(☆)にしか見えません。これも明るい天体ということで。