nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido

スカイウォッチャー DOB GOTO12 ドブソニアン と C14 ★天体写真 & 徒然 ★ ほぼ毎日更新

変わらず大海原を NGC4631 くじら星雲

九州から帰ってまいりました。

初日の羽田で、非番なのにわざわざ待っていてくれた方

九州に来たら、3次会までは連れて行く!という友達。。そして

懐かしの沖縄料理で〆て、なんと仕上げは離陸 40分前の起床・・・ビックリ!

タクシーの運ちゃんが、また話好きで飛行機が出発空港へ戻った思い出話し

どうにか間に合い、雪の大地へ・・みんな変わらず元気、退職される方も、また元気!

九州は、本当に心優しい人ばかり、昔と変わらずいい所でした。

また来年、今度は夏に。。でも暑さに弱いので、秋位に。。

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       大宰府天満宮 梅が見頃を迎えていました。ぷち観光も・・

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NGC4631 りょうけん座 棒渦巻銀河:SBcd 9.3等 02月27日23時04分 ISO6400 20秒 29枚合成

大宇宙を泳ぐクジラの姿に見えることから「くじら星雲」の呼称がある NGC4631 です。実は 2日がかりの撮影・・というのも、前夜に次の銀河を。。と残り少ないバッテリーを使い、コントローラーに NGC4631 をリクエスト & 試し撮り。で、おっ!ほぼ中心に導入できている。これならこのまま撮影!と思った瞬間、カメラにメッセージが「電池の容量が減り、撮影できなくなりました」と・・、まぁ予備のバッテリーがあるし・・で交換したものの、スイッチを入れると残量表示が「ゼロ」の真赤っ赤。で、天気も良いのに強制終了。。そして翌日の夜、またチャレンジする訳です。と、一枚撮るのに二日がかりは初でしょうか。そんな一枚です。ちなみにクジラの潮吹きの様に見える場所には NGC4627(楕円銀河:E 12.3等) があります。

2017年2月27日 火星と天王星の接近 & 2惑星

昨日は、日中晴れ間があったものの、朝晩は曇りでした。なので休養

そして明日から天気は次第に崩れ、明後日から雨や湿った雪、その後吹雪模様へ

そんな北海道から、私はしばらく離れ、旅をしてきます。

目的地は、東京・宮崎・鹿児島・福岡。。三月は去る季節、職場を離れる方も

これまでお世話になった皆様に、御礼方々、元気な顔をだしてきます。

と言うことで・・3月5日夕刻に次の更新を致します。暫時、お待ちを・・。

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   火星と天王星 DOB GOTO12 直焦点撮影 ISO1600 10秒 7枚合成(天の北は左側)

ほぼ月の視直径に相当する角度まで接近した火星と天王星です。最も接近していたのは昼間(午前 9時頃)だったので撮らずに、すっかり忘れていました。で、宵空にエンケ彗星を撮り終え・・薄明も残るし、スキー場の照明も明るいし、まさかスバルを撮る気にもなれないし。。あっ!と思い出しました。それが、この一枚。アストロアーツのHPでも紹介されていましたので・・ま、記念の一枚ということです。では、その夕刻にドブソニアンで撮影していた金星を

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金星 02月27日17時22分 DOB GOTO12 + NexImage5 Gain 12 50fps 1/3333秒 1000コマ合成

撮影フレームのピクセル等倍でこの大きさ、かなり視直径が大きくなってきました。すでに木星を凌ぐ大きさです。この後は指数関数的に大きくなるので、この機材での撮影は、フレームの大きさを変える必要が出てきそうです。あとは段々と太陽に近づき、撮影時の高度が下がるので良好な画像が得られるかにかかってくるでしょう。さて、そんな金星に大きさを抜かれた木星は・・

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    木星 02月27日01時40分 機材同上 Gain 16 50fps 1/294秒 2000コマ合成

上の金星と全くの同一視野です。この夜は、なんとなく木星らしい姿になったでしょうか。。でも、まだまだ工夫の余地が満載です。例えば・・これは、これまで撮影してきたシステム DOB GOTO12 + Or9mm + 2X テレコン by PENTAX K-01 動画での拡大撮影。。

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         木星 02月25日02時17分 ISO100 HD動画 40fps 1000コマ合成 by PENTAX K-01

50歩100歩と言えば、それまでですが。。こちらも、それなりに写っています。撮影日が違うので単純な比較は出来ませんが、思うのは単位面積あたりの素子の数が従来の方法の方が上回っている。と言う点。大気の状態が良く、筒内対流も静かならば・・従来の方に分があると。どちらの撮影方法が楽かを選ぶのか、緻密な画像を選ぶのか、なかなか難しい選択です。おまけは、またしてもシリウスB の撮影に失敗した夜のリゲルです。

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  リゲルの伴星 02月24日20時48分 DOB GOTO12 +2xテrコン + 2.5x POWER MATE

1500mmの焦点距離を 5倍に延長して撮影してみました。が、シリウスは今回も完敗!どうにかせねば・・。

2月27日 2P エンケ & ER61 2つ彗星 & 白昼の金星

昨日は予定通り高気圧に覆われ、風も弱く、とても昼間から良い天気でした。

そこで・・来月 11日と 12日に予定されている「岩見沢市郷土科学館祭り」での

アトラクション「青空の中に金星をみよう!」のために金星を昼間探してみました。

結果は、捜索開始から約 5分ほどで発見し、木星に比べれば楽勝の手応えを得ました。

実は初の体験でしたが、青空の中に三日月型に輝く金星はかなり綺麗です。

さて当日は、昨日よりも太陽からの離角が小さくなります。何より晴れるか?が大問題

もし晴れればきっと見つかるはず!皆さん、驚くでしょうね。。

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2015 ER61 PANSTARRS(パンスターズ)彗星 02月27日04時59分 直焦点 ISO6400 15秒 11枚

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                             2P エンケ彗星 同日18時15分 直焦点 ISO1600 10秒 12枚

どちらも彗星核基準合成処理をしています。ただエンケ彗星は、DSSでは処理できず Rejistax Ver.3 での合成です。夜明けの 2015 ER61 は土星のそば、そして宵の 2P エンケ彗星は金星の下。と、どちらも凡その位置がわかります。そのどちらもが低空。。2P は、画像の色をみてもらっても、かなり薄明の影響下、でも彗星がはっきりと写りますので、光度はもう少し明るいかもしれません。合成したオリジナルは綺麗なエメラルドブルー(上の画像は少し彩度を落としています)。ちなみに画像の下方が暗くなっているのは・・屋根にかかってしまったから。。さて同日、夜明けの彗星・・先回はお粗末な一枚となりましたが、今回はちゃんと合成処理もできて、尾もしっかり写りました。小さいながら明るい彗星です。で・・・昼間の金星ですが、こんな感じです。

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        青空の中に輝く金星 02月27日12時48分 DOB GOTO12 + POWER MATE x2.5

肉眼では、くっきり・すっきり見えているのですが、撮影するのは案外と難しい。人の目は、揺ら揺らしている映像を恐ろしい程の高度補正システムで補完しているのでしょうか?それにしても・・・な一枚です(14コマを合成)。この金星を 150倍で眺めて、それを携帯電話のカメラで撮ると、こちら

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案外と綺麗に写ります(連写機能+ズーム機能利用)。と、ここまでは順調な 2月27日だったのですが・・実は今もドンヨリ、昨日の23時半頃から。。折角、MT160も稼動しようと準備したのに。。

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  夕方のセット状況(ドブソニアンは夕空の金星を NexImage5 で動画撮影中)

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MT160 の足下、手作り三脚アジャスターも、ちゃんと働いています。でもね。。残念!

燃える木の下で咲き誇る霜の華 NGC2024 by MT160

今夜は晴れると期待の夜でしたが、なんと予想外に昨夜も晴れました。

ただ・・「備えあれば憂いなし」と普段、言っているのに

充電済みだと思っていたカメラの予備バッテリー・・な、なんと空でした。。

電気仕掛けのカメラは、ピクリとも動きません。お粗末千万

そして今朝は・・久々の冷え込み。マイナス 20℃に達しました。そんな朝は。。

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        フロスト フラワー(霜の華)02月27日午前 7時前

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  地面に沢山、大きなものは 4cm位あるでしょうか。日の出とともに消え行きます。

そんな下界とは別世界の宇宙・・MT160、私でも簡単に手動導入できる明るい天体です。

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    NGC2024 (燃える木星雲)02月19日19時07分 ISO6400 30秒 43枚合成 by MT160

この星雲は、オリオン座の三ツ星ベルト・・その左端に輝く星を目印にすると簡単に導入できます。1000mm の焦点距離をレデューサーを付して 776mm にしているので、視野角は 2.7度・・これなら流石の私でも導入できます。隣に輝く2等星から光条が四方向に伸びていて、絵的にも良いアクセントとなっています。地上の華と宇宙の木、自然が創り出すものは人智を超えて輝きます。一応、ドブソニアン 直焦点で撮影したものも

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    NGC2024 01月20日19時03分 DOB GOTO12 ISO6400 20秒 37枚合成 by PENTAX K-01

2月24~25日の彗星 41P & 45P & 2015V2

明日夜は、久々に晴れそうです。

結局、これまで 2月でまともに晴れたのは 1日だけ。。

少しでも撮影できた夜も、その 1日を含めて 3日ほどと日本海側の冬らしい経過でした

さて明日は、何を撮ろうか?まずはスキー場の照明が落ちるのを待ちますか。。

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 41P タットル・ジャコビニ・クレサック 彗星 02月24日21時29分 ISO6400 20秒 16枚彗星核基準合成

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  45P 本田・ムルコス・パデュサコバ 彗星 同21時41分 ISO6400 20秒 9枚彗星核基準合成

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同反転処理 彗星部分をトリミング・・核から?ひげの様な光条が左上にカーブ??

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   2015 V2 ジョンソン彗星 25日03時06分 ISO6400 20秒 26枚彗星核基準合成

同一夜の彗星です。が、一晩晴れていた訳ではなく、45P を撮ろうとしている合間に雲が拡がり始め・・撮影中に The END フレーム一杯に雲が写る始末。。それでも晴れるはず・・と自宅待機して、午前 2時から再出動!まずは西に傾き始めた木星を、次に高度が高くなったジョンソン彗星を、さらに夜明けの土星も・・なんて考えていたら、雲は無いのに風が強まり、強制終了。。撮影の最後となった M14 に至っては、撮影コマ数30数コマで、合成に使えるのが 1枚。。これでは合成も何もありません。風に弱いドブソニアンです。さて彗星・・撮影順に 41P ですが、初の撮影です。強い集光でかなり明るくコマも拡がっています。ただ尾らしきは??ですね。春にかけ地球にも接近し、明るくなる予定です。次に 45P 、こちらは 2月9日以来の撮影、すっかり暗くなったというか、小さな核から左斜め上方へ淡く、大きく拡がった尾(コマが変形?)がわかります。最後のジョンソン彗星は、相変わらず彗星らしい姿を見せています。こちらは 1月24日以来・・ひと月、間があきました。先回が 10.8等だったので明るく、大きく見えるようになりました。今年の夏には 7等級まで明るくなるらしいので、見頃はまだまだこれからです。