nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido

スカイウォッチャー DOB GOTO12 ドブソニアン と C14 ★天体写真 & 徒然 ★ ほぼ毎日更新

タカハシ MT160 で M27 を撮る ノータッチガイド

今朝は予定通りの雨。。

午後には晴れ間も広がり始め、宵空に輝く月を撮る事もできそう

ただ上空の薄い雲が大陸から足早に流れ込み、夜明けの彗星は雲の向こうへ

天気の移り変わりが早い季節です。

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 M27 04月05日03時06分 MT160 レデューサー F4.8 使用 焦点距離 776mm 120秒x8枚合成

普段はカメラ(PENTAX K-01)を使い 30秒露出でインターバル撮影をしていますが、たまには・・と云うことで、バルブに変更して鏡筒の前をドブソニアンの蓋で閉じたり、開いたり。。適当に時計を見ながら 120秒露出。レベルを取り、極軸望遠鏡で合わせたおかげか追尾精度の問題もなくメシエ天体の写真を撮ることが出来ました。ちなみにレベルは・・

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こんな調子、出来るだけ正確に・・と云うことで、お手製の直脚用アジャスターで

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便利なのは、ラチェットタイプのスパナにしたこと。表裏で上げたり下げたり自由です

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                   待機完了!

無謀な挑戦!? 2.5X POWER MATE + 2X テレコン 月

昨日は予定通り、午前中から南風が強まりだし

夜も収まらず、上層雲の拡がる空に太った月を見上げて終了。。

今日午後からは、時々雨。これで残る雪も一気に姿を消すでしょう。

春近し。。案外と順調 ♪

さて一昨日、ドブソニアンと MT160 を二機稼動させた夜。ある実験をしました。

それは強拡大をするために、2.5倍の POWER MATE と 2倍のテレコンバーターを接続し

計 5倍の拡大率で月を撮るもの・・その結果です。

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  月 04月04日宵 DOB GOTO12 POWER MATE x2.5 + x2 テレコンバーターによる拡大撮影

さて、それぞれは合成していない一枚もの。と思えば、案外と良く撮れたと思います。が・・実は、パシャ!っとシャッターを切ったものではなく。カメラの動画機能を利用して動画撮影し、その動画の一コマ一コマを地道に見ながら、揺らぎの小さな出来るだけクッキリ写っている物を切り出した画像です、まぁ一応「一枚もの」ということで。。見た目の月は、かなりフワフワ揺らいでいて、ピントの波が流れています。普通にシャッターを切ると・・散々な画像しか手に出来ませんでした。諦めかけていると・・動画なら!と気が付き、上の写真が出来上がりました。拡大率としては中途半端な気もしますが、持っている機材での挑戦!ということで。。依然、PM2.5の残る・・昨日の夕暮れ

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            夕景 04月05日17時51分 by 135mm

2017 E4 ラブジョイ彗星 4月5日またも薄明

昨日は、本州方面に張り出す優勢な高気圧が東へ去り始め

すっかり北海道は、南西の風が強まる夜を迎える。と思っていたら・・

これが案外と静か、最悪(強風)に備えて MT160 まで待機させたのですが

結局、夜明けまで耐えることが出来ました。で、夜明けの彗星です。

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 2017 E4 ラブジョイ(Lovejoy)彗星 04月05日03時54分 直焦点  ISO6400 15秒 7枚合成

二日がかりで、漸く一枚の写真を撮ることが出来ました。恒星基準合成をしているので細いイオンの尾が少し太っています(注:10時10分 彗星核基準合成に差し替え済み)。急激に明るくなっているようです。彗星は未明の東天、薄明開始時点で高度20度ほどに輝いていて、この後も地平線からの高度があまり変化せずに平行移動しながら北東方向へ向かいます。次第に月が天球上を東へ移動してるので、月光の影響の少ないのは今週一杯でしょうか。。当地(岩見沢)では、低気圧の影響が長引き・・次は満月の頃(10日?)に会えるかも。。

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    月(月齢 7.3日) 04月04日18時29分 直焦点 ISO200 1/160秒 合成なし

昨日から上空に隣国から困った君(PM2.5)が来て、変てこな色の月が輝いています。当然ですが、夕陽もこんな調子でした。

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                                                  夕景 04月04日日没前 135mm

普通に直視できる、なんとも元気のない太陽。実は PM2.5 は前日から上空に漂っていて、4日の朝に土星を撮るも・・光量が足らず、テレコンバーターでの拡大は諦めました。そんな土星です(ピクセル等倍を60%縮小)。

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土星 04月04日04時19分 DOB GOTO12 Or9mm 拡大撮影 FullHD 24fps ISO3200 1/100秒

たった100枚の合成、またもや小望遠鏡でみた姿、いや少し悪い位でしょうか。。土星とくれば・・

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木星 04月01日01時10分 機材・上に2Xテレコンを追加 FullHD 25fps ISO3200 1/100 400コマ合成

少し前ですが、セットでUPします。木星は 8日に衝を迎えます。その前・・4月6日には41P タットル・ジャコビニ・クレサック彗星が地球に最接近します。私は雨雲の下、皆さんの写真を楽しみにします。

NexImage5 で月面撮影 3月31日 & 昨日の月

今朝の起床は、午前 2時・・目標は未明の彗星二つ。

が、窓から外をみても土星すら見えない。。一旦布団へ舞い戻り、次は午前 3時

かすかに土星がみえる!?おっ、と思い外へ、上空をみると空に「ぶち模様」

ホルスタインの様な「ぶち模様」と星空 4割・・ゆっくり南へ動く層積雲

さて東の低空は・・「ぶち」が犇めき合い、全く見通せない

雲は動いている。しかも「ぶち」、ならば隙間もあるはず。と出動決定!

ただ、天頂に輝く夏の大三角は見えても・・時計は進む。。さて

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 ラングレヌス付近(直径 132km)03月31日18時42分 Gain14 19fps 1/156秒 500コマ合成

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    危難の海付近 同日18時33分 設定および合成枚数は上と同じ

元の姿は4月1日にUP済み、2倍テレコンバーターを使って撮影した姿はこちら・・

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  月(北側)同日19時24分 DOB GOTO12 + 2Xテレコン ISO1600 1/1250秒 合成なし

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  月(南側)同日19時24分 DOB GOTO12 + 2Xテレコン ISO1600 1/1250秒 合成なし

そして昨日の、お月様。。

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    月 04月03日18時45分 DOB GOTO12 直焦点 ISO400 1/320秒 合成なし

あっという間に太る月です。今日が上弦(半月)、しばらく続いた星空期待の空も今日で打ち止め。。未明の彗星に次会う頃は、月光の影響下でしょう。。今朝の「ぶち」悔やまれます。そう・・昨日、庭に黄色い花が

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                福寿草 04月03日午後

 と言うことで・・雪も随分と消えて、北海道にも春が近づいてきました。その夕暮れ

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板垣公一さん発見の SN 2017cjb in NGC4779

昨夜は南風・・上空に雲も、休養して画像処理

思いがけず、3月の末頃から晴れる日が多く・・彗星や惑星、銀河も沢山撮れました。

と言っても地味~な写真ばかりが手元に増えるばかり

まっ、何事も諦めず、夢を持って。。そんな 始まったばかりの平成29年度・・

来月「小惑星地球衝突」を題材にした国際会議が東京で開催されることが決まった。

新たに発見された 2017PDCと名付けられた小惑星・・この天体がその対象

会議開催の報道発表 & オープンに議論!?それは、もしかすると。。

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  SN 2017cjb in NGC4779 おとめ座 棒渦巻銀河:SBc 13.0等 超新星は16.3等ほど

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   NGC4779 03月31日21時16分 直焦点オリジナル ISO6400 30秒 15枚合成

素晴らしい御活躍を続ける山形県にお住まいの板垣 公一さん。3月23日に発見された、この超新星が 124個目の発見だそうです。もちろん日本人として最多記録。発見おめでとうございます。その超新星が、私の機材でも写るものかと挑戦!・・ところが、写す銀河が思いのほか小さく暗い。私は、大よそ13等級の銀河よりも暗いものは、基本的に手を出さない。なぜならば・・余りに写りが悪いから。。ところが、板垣さんが超新星を発見された銀河が、その 13等級、私の限界の世界です。で超新星はというと、合成した画像の中に認めることが出来ました。ただオリジナルの元画像では、明瞭に写っているものと淡くただの光芒の様に写っているものが混在していて、運が悪いとまず見つけることは出来ません。現状では合成処理が不可避です。今回は 30秒の露出をして、そんな調子。。霞があって、20秒露出なら合成しても難しかったかもしれません。それが現状の限界です。ちなみに昨年の今頃・・

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NGC3184 おおぐま座:棒渦巻銀河 9.8等 03月18日20時12分 直焦点 ISO6400 20秒 18枚合成

こちらの銀河にも板垣さんが発見された超新星(SN 2016bkv)が現れていました。が先日写した写真(上)では、視界の外へ消えていました。下にその頃の写真を再掲します。

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     NGC3184 2016年04月04日19時55分 直焦点 ISO3200 20秒 9枚合成

超新星は中心部の星に接するように輝いています。少し縦長にみえるので・・と言っても判りづらいので。。拡大すると、この様に見えていました。

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