nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido

スカイウォッチャー DOB GOTO12 ドブソニアン と C14 ★天体写真 & 徒然 ★ ほぼ毎日更新

残念な一枚 NGC4168 ほか おとめ座 銀河

今朝は予定通りの St 曇り。まぁ、淡く”もや”がかかった涼しげな曇り空。

昨夜は St が蔓延る前、石狩湾から Ac(高積雲)が予想外にやってきて万事休す

先回撮影した 12日以来の星空や下弦を控えた月すら雲の向こう

輪の開いた土星は先日 15日に衝を向かえ、南中するタイミングも丁度 24時頃。

だんだんと普通の人の活動時間に見えるようになってきました。

今年も夏休みに向け、土星の観望好機がやってきます。

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NGC4168 おとめ座 楕円銀河:E 11.3等 01月24日01時03分 ISO6400 20秒 20枚合成 反転

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        NGC4168 ほか DOB GOTO12 直焦点オリジナル

幾つかの銀河が同時に写る効率の良い領域です。ただ大望遠鏡で写された写真とは、かなりかけ離れた姿です。中央に写っている NGC4168 は、この一枚では中心部を取り巻く淡い部分がほとんど写っていません。NGC4165 ともっと隣接した雰囲気があるはずなのですが・・。ちなみに周辺減光の真っ只中にある(左下)NGC4189 は、案外と良く写ってくれています。棒渦巻銀河:SBc 11.7等とされています。何時かは、この銀河を中心にすえて撮るのも良さそうです。

特異銀河にあらず NGC4567 & NGC4568 衝突

今朝は雨上がり、ゆっくりと天気は回復中。

低温傾向は続いているものの、適度に雨も降るので作物はそれなりに育つ

ついでに育ってほしくない、雑草の類も順調!?

さて「目」、矯正視力を先日測ると・・・視力 0.4 といわれた。

早速メガネを新調。本日午後出来上がる。でも、そんな視力でも 4等星は見えていた。

新しいメガネをつけたら、6等星が見えるかも!!早速、今夜チャンスが来る。

そして山形県にお住まいの板垣さん、先日、また超新星発見!おめでとうございます。

今回は てんびん座 16等級  on NGC5861、予定通りに晴れたなら写してみよう。

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NGC4567 & NGC4568 おとめ座 銀河 03月25日21時05分 直焦点 ISO6400 20秒 20枚合成

最近・・低空の彗星を撮影して、合成処理を DSS でこなしたいものだから、タカハシ MT160 & TS90型赤道儀で写す機会が増えたが、この一枚はドブソニアン経緯台 GOTO12 で写したもの。写真の表題に「MT160」とことわりが無いものは、全てドブソニアンでの撮影。さて、この一枚・・衝突中の銀河らしい姿。本によると、実は銀河は衝突しても、その銀河に含まれる星同士がぶつかることは、ほとんど皆無らしい。例えて・・剣山(生け花に使う)を両手に持って合わせると、互いの針の頂点は、なかなかぶつかることが無いのと同じ様なものだという。確かに全体が合致しても針の頂点同士は隙間に落ち着く。そうは言っても・・見えぬ力が互いに働くので、仮に人の住んでいる星があれば、それなりに破滅的な時間が過ぎるのだろう。地球では・・最近、おうし座流星群(エンケ彗星が母天体といわれている)に、新たな枝系の流れがあって、数年毎に、その軌道面の中を地球が通ると火球が多く現れる。更に運が悪いと数十~百メートル級の隕石と衝突する可能性があると一部の天文学者が唱えている。ここで・・仮に直径 100m の隕石が落下!なら、当然だが大気との摩擦でも燃え尽きずに地表(海)へ到達する。落下した場所が太平洋なら、深さの平均は 2000m。小石を池に投げ込むとわかるが、小石の大きさよりも大きな(高い)波が発生する。今回は隕石 100m なので、最小で高さ 100m の津波が発生する恐れもある。その後は、想像に容易い。まさに映画の様な光景だが、運が悪いと私の存命中に起こるかも。。そんな時・・さてあの方は、どんなカードを切るのだろうか??

うしかい座 IC982 & IC983 = Arp117 特異銀河

今日は・・終日、雨が降ったり止んだり

ただ天気が周期的に変わるのかといえば、そうでもはなく

低気圧が去って、本来なら晴れるはずの夜は・・ St が空を覆い悲しき夜に。

そんな調子で、St は昼間は太陽の日を受けて消散し、夜に再びはびこる。その繰り返し

引越しついでに、全て処分した海釣りの道具、やはり簡単にそろえようかな~。

まぁ、昼間は天気が良いので庭の草取りをすれば、時間は潰せるが

いや高い所が好きな私、先回積雪で断念した樽前山の登山をする。という選択もある。

今回、最も晴れそうなのは 17日(土曜)、7合目の駐車場は早朝から混みそうだ!

行くなら、また午前 5時出発だな

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 IC982 & IC983 うしかい座 銀河 Arp117 03月25日23時27分 ISO6400 30秒 20枚合成

写真のタイトルは NGC5490 だったのですが、写真的には IC983 の姿が大きいので、ブログはそちらにしました。普段なら、もう少し写りが悪いだろう淡い銀河でしたが、運良く風が弱かったおかげで、30秒露出で淡い腕まで写すことが出来ました。その IC983 は 棒渦巻銀河:SBbc 光度データ無、IC982 はレンズ状銀河:SO 同、そして「摂動する渦巻き銀河に隣接する楕円銀河」の分類として Arp117 と特異銀河アトラスに記載のある変わり者のようです。同じタイプに M60 & NGC4647 も含まれています。さて、それよりも明るい銀河 NGC5490 楕円銀河:E 13.0等は、Wiki Sky だと、そばに NGC5490C と表示される銀河がありました。が、こちらは特異な銀河としての登録はなく、正体はよくわかりませんでした。ま、気合を入れると幾つかの銀河が一緒に写る領域ということで。。

2015V2 Johnson彗星 2017年6月12日

この時期・・本州が連日の様に梅雨に馴染んでいるなら、北海道は雨知らずの日々。。

だからと言って、連夜の星空が広がるかというと・・実はさにあらず

昼間晴れて(快晴)、朝晩 St 曇り。。普通の方なら、この上ない日々です。

でも・・夜、星空を見ようとする者にとっては連日の地獄です。

それでも条件が整えば・・と、僅かなチャンスを気象予想図から探します。

なにせ、月の出は次第に遅くなるし、ここが頑張りどころ

でもね。直近の気象予想図では、この先一週間は地獄が続くらしいです。

いっそ、昼間の遊び(海釣り)でもしようかな。。

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           2015V2 ジョンソン彗星 6月12日21時09分 ISO3200 20秒 17枚彗星核基準合成

この日、軌道上で最も太陽に近い点を通過したジョンソン彗星です。撮影した 21時は、日本でも北に位置する北海道では、微妙に薄明が残る空。感度を上げてイオンテイルを・・と一瞬、頭をかすめましたが、一枚とって撃沈。。諦めて、明るい空でもかぶらない感度へ変更しました。さて彗星、核を取り巻くコマが大きくなった様です。北北西方向へのびる尾も顕在です。そして今回は、撮影後に眼視でもみてみました。おぉー、彗星らしい姿、僅かに彗星色?も感じます。口径 30cm、倍率 37.5倍の姿。これなら初めて彗星を見る方でも存在に気づいてくれそうな明るさでした。核は集光はありますが、キラリ!というよりは、少し地味な感じでした。久々に彗星をみて、ちょっと感動!ちなみに撮影スケジュールは、20時50分から彗星を・・だったのですが、雲がなかなか去らずに、月の出直前になってしまいました。その月が顔を出してから写したのは、超新星が輝く NGC6946、銀河の腕は霞んでも、星なら写るはず。。

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    SN2017eaw on NGC6946 06月12日21時33分 ISO6400 15秒 8枚合成

5月15日に発見された超新星、まだ写りました!光度はわずかに暗くなった様ですが、さほど変わった様子はありません。銀河の方も月が雲の向こうで、直接光が届いていなかったのが幸いしたのか、思ったよりも写ってくれました。さて・・次の撮影チャンスは何時なのだろう?あっさり半月が過ぎるかも。。

St(Stratus)曇り 6月12日の木星

昨夜は期待の夜だったのですが・・

暗くなる前から、予想外に St が飛び始めました。

どうも石狩湾から流入する気塊が、かなり湿っていたようで

丁度、上空に差し掛かる頃に地形の影響を受け(強制上昇)飽和していたよう

なので、西を見ても快晴なのに、上空は St が飛散している。そんな悲惨な状況でした

石狩湾から入る気流は、地表近くの浅い層

で、夜に入り・・今度は南側(苫小牧や日高地方)から流入する空気に入れ替わり

まぁ、こちらも当然湿っていて、月すら隠す厚い St 。。

月の高度があがったら写そう。なんて一旦休憩していたら、本当に曇ってしまい。。

結局、明るい内から撮れる木星、近日点を通過したジョンソン彗星、まだ写る超新星

これが昨日の収穫となりました。

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 木星 06月12日20時52分 DOB GOTO12 NexImage5 Gain14 50fps 1/83秒 1500コマ合成

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                木星ガリレオ衛星

さて木星、昨日は初めてガリレオ衛星の姿がくっきり写るように NexImage5 の撮影領域を広くして、木星本体が白飛びする露出で写してみました。全体を写そうとすると 1秒に、たった 10コマ程度という選択しか出来ない状況になります。なぜに、そんな写真(動画)を、というと・・岩見沢市郷土科学館で行われる今年最初の天体教室「月と木星の接近(7月1日19時00分~20時30分)」のため。開催される 7月1日は半月(上弦)、かつ木星が月の南側に近く輝いています。で・・教室では初の「月面エックス」を見ることも出来ます。木星の表面には「大赤班」も見えてきます(多分)。ただ・・備えあれば憂いなし。もし当夜が曇り・雨だった時の備えにガリレオ衛星の動画を用意しました。望遠鏡を覗いたことの無い方に、こんな風に晴れていれば見える。とわかってもらえれば・・、そんな気持ちです。さて、大人も無料の天体教室・・何名の参加者が集まるのでしょうか?過去には、遠く札幌方面から来られた方もおりました。まずは、晴れて、風も弱い夜であってほしい。。