nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido

スカイウォッチャー DOB GOTO12 ドブソニアン と C14 ★天体写真 & 徒然 ★ ほぼ毎日更新

そろそろ明るくなるのか?かんむり座 T

今朝は快晴、未明の空には西に傾いたお月様

さて予定通り、今日は宵空の彗星を岩見沢市街や工業団地の光害から逃れて

暗い場所で写してきます。もちろん月の光が届く前に・・

機材は スカイウォッチャー EVOSTAR 72ED Ⅱ にレデューサーを付けて

口径 72mm 口径比 4.96 焦点距離 357mm です。

直焦点にすると 口径比 5.8 焦点距離 420mm なので、出来るだけ明るく的な・・

処理も少し手を加えてするためにフラットファイルも作ろうと思います。

彗星が宵空で高度を保つのは、あと半月ほど

その後は日没後の高度が下がり、光度は明るくなるものの撮影環境は悪くなります。

この後の天気次第ですが、余りチャンスは残されていません。。まず今夜!

で・・・最近、暗くなっていると噂のベテルギウス、どうなっているでしょう?

   ベテルギウス ライトカーブ by AAVSO (2022年3月28日~2024年3月26日)

噂は幾つかあって、ベテルギウスが変光する周期には幾つかのパターンが存在していて、その二つ or 三つが重なって暗くなっているだけ・・とか

先回の大減光の様に、また星の周囲を吹き出した塵が覆い始めたのでは・・とか

でみると・・これまで 0.4 等程で推移していた光度は 0.8等まで暗くなり、どうでしょう、幾分、持ち直してきている。。そうみえるかな??

だとすると、今回は前述した幾つかの周期を持つ減光パターンが重なって暗くなった説が有力でしょうか・・。

先日、読んだ雑誌などによると「そろそろ低極で再び光度を上げるはず。」と唱えていた学者先生が予言?した通りに推移しそうです。もう少し観測結果をみないと・・ですが。。

さてもう一つ全世界の変光星観測者が注目している星があります。

「かんむり座 T 」です。約 80年ぶりに明るくなる頃・・と云われています。普段の光度は 10等級ほど、それが 2等級まで急増光します。予言?されているタイミングは 4月中・・

かんむり座は、日本でもみることが出来る季節になってきました。

さっ何時、スイッチが入るのでしょう??今日か明日か?少し先か?

面倒なのは、明るくなっても短い期間で再び暗くなってしまう事です。チャンスは限られています。ちなみに昨年撮影した画像で

         かんむり座 T は、画像左の白い縦横線の交点に

この暗い星が、写っている中で最も明るい α 星並になります。なので星座の印象すら変わります。王冠を形作る星の列、80年ぶりに星が一つ加わった姿、そんな現象に出会えるのでしょうか?ちなみにライトカーブはこちら

    かんむり座 T ライトカーブ by AAVSO (2020年3月28日~24年3月26日)

緑色の値が、目で見た時に近い光度を示しているので、最近は 9.8 等~10.6等ほどの間を往復しています。これが 2等級に!?楽しみですね

 夕景 03月26日17時49分 田んぼで休憩していた鴈の群れが一斉に飛び立ちました。

nyancotan 家の星空予想 03月26日発表

モデルは 01日頃までは変わらないが、以降、気圧系の予想が変わり 04日に低気圧が通過した後、再び雪を降らせる寒気が入る。29日の雨量は 我が家 50~70mm、日本海側南部・太平洋側で局地的に警報クラス。。星空は 28日未明まで、以降は昨日の予想よりも風が吹いたり、天気が愚図つき撮影は厳しい。。

日付            天気                       星空予想  最高気温    気象要因
26日        晴れ午後時々曇り                            ×       6     N→NE 日中N
27日        晴れ                                                      ★       5     NE→高北縁
28日        晴れ午後曇り                                    ☆       9     高北縁→谷接近 →S
29日●    雨一時強く降る夕方から晴れ      ×     12     谷通過 Sヤツ→SW
30日 曇り時々雨昼過ぎ雪のち晴れ      ×       2     谷通過 S→SW 湿0cm
31日 曇り時々雪日中雨混じる               ×       3     低サハリン&弱谷通過 SW 湿0cm
01日 曇り時々雪日中雨混じる               ×       3     W&谷通過 日中W 湿0cm
02日        曇り午前時々晴れ                            ×       7     WNW→高圧部 日中W
03日        曇り日が差す                                    ×     11     高圧部→低接近 →S
04日●    曇り昼前から時々雨                       ×       9     低通過 S→NW
05日 雪時々曇り初め雨混じる               ×       3     低後面→W NW→W 湿5cm
日付の後に付くマーク: ●=雨あり、小●=小雨あり、(●=ところにより雨、*=雪あり
天気:nyancotan 家の天気
星空予想:×=星空見えぬ、★=未明&宵に星が見える、☆=未明or宵どちらか見える
最高気温:nyancotan 家の日中の最高気温
気象要因:天気を支配する低気圧などの補足
        ( WNW・etc:冬型の気圧配置など、Wヒツ=西の風 非常に強い 20m/s、Nヤツ=北の風 やや強い 10m/s 、
            SE or W のみ = 風速 6m/s程度、数値 = 降雪量 )

          夕景 03月25日17時51分 日没時刻です。

M98 のそば 小銀河に新天体発見 by 板垣さん

今朝は晴れ、上層雲の一種 絹雲 が空にあります。

風は穏やかで今日も雪解けが進みそう

さて予定通り、明日 27日はプチ遠征して彗星を撮ります。

光害から逃れて、どこまで尾が写るのか楽しみです。

そんなウキウキ気分の中、タイトルの通り新天体が発見されました。

まだ光学的な解析がなされておらず正体は不明です。

発見したのは山形県にお住いの 板垣公一さん です。おめでとうございます。

すでに追観測もされ確認されていますので、存在は確かです。発見の報は・・

AT2024exw, TNS discovered 2024/03/24.674 by Koichi Itagaki
Found in NGC 4192A at R.A. = 12h13m27s.380, Decl. = +14°46'40".40 (= UGC 7223)
Located 15".8 east and 21".1 north of the center of NGC 4192A (Katsumi Yoshimoto image)Mag 15.9:3/24, Type unknown  かみのけ座

メシエ天体の M98( NGC4192 ) のそばにある小さな銀河で、報告では NGC4192A とも

位置は・・

        新天体は四角の中心に( 左上の巨大な銀河は M98 )

少し銀河の中心部から離れた領域に 16等程の星なので明確に識別可能です。が、昨夜も発見時も大きな月がそばにいて、空は明るく、普通に写すと青空になりそうな条件だったはずですので改めて凄い!と感じます。

さて話は変わり・・昨夜は満月 & 半影月食、ついでに月の出の時点で月食の終わりに近づいている。そんな状況でした。

でも写真に撮れば、影の存在がわかる。はず・・と晴れていたので写してみました。結果は・・

    半影月食 03月25日 左 18時12分 右 18時37分 (半影月食の終了は 18時34分)

丘陵の上に顔を出した月は、大気の影響もあり「オレンジ色」、高度が上がるにしたがって大気の影響が薄らいで明るく、色も次第に白に近づいていきます。

光学系はスカイウォッチャー EVOSTAR 72ED Ⅱ 直焦点(420mm F5.6)、今回は、水平に撮影しているので、見た目の通りの姿

さて、貴方には「地球の影」の存在がわかるでしょうか??

いろいろと大きさや明るさを変えつつ、遠くから見たり、近くで見たりしましたが、私には「影」の存在は認められませんでした。もう少し時間が早ければ、地球の影(本影)のそばだったので、これまでの経験から明確にわかる。のだろうと思いますが、流石に半影のさらに外縁部では、厳しいのかもしれませんね。

で撮影が終わり、西の空をみると水星が東方最大離角を迎えていて、空の高い?(仰角 7° 余)所に肉眼でキラリとみえました。

先日のオリオンウィークの時に「水星がみたい、みえますか?」と尋ねた方がおりましたが、みえたのでしょうか・・。

一応、アドバイスは「西の空が低い所まで見通せる場所で、真っ暗になる前に地平線の上にみえるはず」とは伝えましたが。。そんな水星

    水星と木星 03月25日18時47分 31mm F4.5 1.6秒 固定撮影 合成無し

底辺中央にノッポのポプラ一本、その斜め右 1時方向にキラリと水星があり、木星は上辺ギリギリの明るい星・・合成処理をすると

        同 比較明合成 二つの惑星がひく光跡がみえます。

と、短時間で色々と撮りました。明日は水星ではなく彗星を・・

nyancotan 家の星空予想 03月25日発表

モデルは気圧系の予想にブレがあるが、概ね安定している。明瞭な谷は 29日に通過、風も強まり荒れた天気の時間あり・・。その後は寒気が入り、冷たい雨や湿った雪が降る。ただ全般に降る時間は短く、晴れる時間もある。星空は期間中、宵 or 明け方に晴れる時間あり。。

日付            天気                       星空予想  最高気温    気象要因
25日        晴れ午前時々曇り                           ☆       4     WNW→NW 日中W
26日        晴れ時々曇り                                    ☆       6     NW→NE 日中N
27日        晴れ                                                      ★       5     NE→高北縁
28日        晴れ夜は曇り                                    ☆       9     高北縁→谷接近 →S
29日●    曇り朝から雨一時強く降る          ×     12     谷通過 Sヤツ→弱
30日●    曇り時々雨                                        ×       3     谷通過→谷接近
31日 曇り午前時々雨か雪のち晴れ      ☆       4     低サハリン&谷通過 日中W 0cm
01日 晴れ昼前から時々雪か雨               ☆       4     W&谷通過 日中W 湿3cm
02日*    曇り午前一時雪のち晴れ              ☆        6     WNW 日中W 2cm
03日        晴れ時々曇り                                    ☆       8     W&弱谷通過 日中W
04日        晴れ夜は曇り                                    ☆       9     WNW→高圧部 日中W
日付の後に付くマーク: ●=雨あり、小●=小雨あり、(●=ところにより雨、*=雪あり
天気:nyancotan 家の天気
星空予想:×=星空見えぬ、★=未明&宵に星が見える、☆=未明or宵どちらか見える
最高気温:nyancotan 家の日中の最高気温
気象要因:天気を支配する低気圧などの補足
        ( WNW・etc:冬型の気圧配置など、Wヒツ=西の風 非常に強い 20m/s、Nヤツ=北の風 やや強い 10m/s 、
            SE or W のみ = 風速 6m/s程度、数値 = 降雪量 )

今夜の月の出は半影月食中・・写るのか?

今朝は薄曇り、東西に長くのびる様に上空の白い雲が棚引いています。

さて今日は満月、丁度、月と地球 & 太陽が一直線上にならびます = 月食

ただ地球が宇宙空間につくる影の中を月は通らず、脇をかすめます。

すると微妙に影に近い部分が、少しだけ暗くなりますが、目でわかるか本当に微妙

写真にとると、案外と明瞭に暗くなっている部分を示すことは出来ますが、そんな程度

今夜は「月食」とは云っても、影をかすめる半影月食

写真に撮るとこんな感じ・・

   2020年11月30日の反影月食の様子 右:普通 左:左上が影をかすめている

写真にとると影に近い部分は、薄暗くなっているのがわかりますが・・目で見ると微妙、ついでに今日は「月の出」の時には既に影をかすめていて、影から脱するのは 18時34分、

       影から脱した時点の月 仰角 7° ほど by SUPAR STAR Ⅳ

プラネタリウムソフトで再現すると、影の影響を受けている間は仰角 7° 未満、我が家だと東側に丘陵があるので仰角 5° 近くまでは地形の中・・正直、写してわかるのか?わかりません・・。

もし写るなら、月の右斜め上方が薄暗くなっているはずですが、さて写るのか?

天気は上層の雲もはけて快晴の予定、やるだけやってみますか。。