nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido

スカイウォッチャー DOB GOTO12 ドブソニアン と C14 ★天体写真 & 徒然 ★ ほぼ毎日更新

22年振りに明るく「かに座 矮新星 EG Cnc」

昨夜、晴れ間に狙った天体はタイトルの星です。

いつも超新星や新星の情報を、参考にしている「 meineko’s blog 」 からの情報を頼りに

22年ぶりの増光・・なんて、記録しなきゃ。。

ということで写してみました。

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   EG Cnc 10月10日02時34分 ISO6400 30秒 12枚合成 C14+レデューサー(2643mm)

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    同 ピクセル等倍 反転・トリミング処理(星の光度はWikiSkyによる)

meineko さんのブログでは、以下の様に紹介されています「 古畑正秋先生発見のわい新星で、1996年のス-パーアウトバーストの後に、何度も再バーストを繰り返して話題になりました。・・・(抜粋) 」。この星は、WikiSky でも既存の星として18等級に近い恒星が、その場所に輝いています。が、情報の通り素晴らしい増光をみせています。増光の期間中?はスーパーハンプと呼ばれる光度の変化(1等級にも満たない僅かな)もするそうですが、精度の良い観測機器と継続観測が必要なので、こちらは専門家におまかせします。まずは、22年振りに増光している、その姿だけ。。

※ meineko さん、いつも貴重な情報を参考にさせていただいております。ありがとうございます。

カラフル!! 今期 2度目の M42 オリオン大星雲

昨夜は、宵に一旦曇るも・・明け方までの 2~3時間、晴れる予想

期待の一昨日、予想外に駄目だったので高まる~。

が、待てども待てども・・・晴れぬ、はぁ期待がしぼむ~。。

そして衛星画像で晴れたかな?・・と外に出るとなんと「雨」。

えっ、レーダーみても雨雲なかったじゃん!なのに。。それが現実、泣き

上層の雲だけが去れば晴れる。なんて、結局、沢山おまけが付いていました。

段々と秋が深まり、寒気の影響がストレートに反映される時期に入りました。

初雪も遠くない頃に・・

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  M42 & 43 10月05日03時26分 ISO6400~80 30~20秒 26枚合成 MT160+レデューサー

夜明け間近に撮るものといえば、普通の星が形作る「星団」or「球状星団」、もしくは明るい星雲。。ということで薄明開始前に今期2度目となるオリオン大星雲を写しました。画像処理の方は、トラペジウムが埋没するダメダメでしたが、全体とすればそれなりの出来具合です。何より、少し彩色を強めにしたので現物よりもカラフルな星雲となりました。本当の色具合や輝きを何時かは自分の目で確かめたい天体・・月よりは遠いですが、ロケットを使わずに行けるので楽しみです。

撮影機材 MT160+レデューサー 焦点距離 776mm( F4.8 ) on TS90型赤道儀 & HD-4 モータードライブ

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     夕景 10月09日17時08分・・この雲の向こうに星空がと信じて。。

変わらぬ姿 PGC8961 宇宙に咲く一輪のバラ

期待の夜が明けました・・が、地面は濡れております。

寒気を伴う小さな上空の谷が通過したのですが、季節は「秋」。。

寒気の流入インパクトが・・。

夏の間に温まった日本海と寒気が反応して、雷雲があちら、こちらに

予想資料を大幅に上回る雨雲が発生しました & 今もあります。

と言うことで・・晴れるどころか、雨が降りました & 降っています。

りゅう座流星群の輝き、竜は雨雲の化身・・雨となって降り注いだようです。

宇宙に浮かぶ地球らしい、か。。

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PGC8961 アンドロメダ座 渦巻銀河:S(b) 13.7等 10月03日21時32分 ISO6400 30秒x45枚

久々に写してみましたが、周囲の輝きも変わらず、変化はありませんでした。さて・・最近 ナショナルジオグラフィック(日本版)HPで、想像を絶する動画を見つけました。それは、昔・・ガリレオ・ガリレイ木星でみた景色、主星の周りを回る惑星の姿です。ま公開されたのは 2017年2月なので、何を今更・・なのですが、私が子供の頃には「太陽系の惑星(見掛け「星のひとつ」)は近いから望遠鏡で拡大すれば大きくなる。でも、普通の星(恒星)は、どんな大望遠鏡を使っても「点」にしかならない」と本にも書いてありました。が、最近では星「恒星」は面積を持った存在に見えるように、そして太陽系外にも、すでに数百の惑星が見つかる時代に入りました。そして・・とうとう、その恒星を回る惑星の公転の様子を動画でみることができる時代になったのです。昔の教科書は、大幅な改訂を迫られています。そんな現実をみると生きていて良かったな~、と思うこの頃です。

その動画は、こちら https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/****/17/013100033/

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模様の見える火星と隙間の微妙な土星

さて明日未明は期待の星空・・のはずも、気圧の谷が抜けるのが、どんどんと遅れ

晴れてくるのは薄明開始前になるかも。。撮影可能時間は、せいぜい 1時間?

そんな短い時間で、何を撮ろうか?逆に悩んでしまう。

ここは腹をくくって、流星にチャンレンジ!!かな

どこに現れるかわからない予測不可能な流星、あとは自分の運にまかせるだけ

りゅう座流星群の母天体 21P ジャコビニ・チンナー彗星も明るいなら

同一夜に、その両方を捉えられれば良いのだろうが

ここでは、そんな余裕はなさそう。。

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火星 10月04日18時16分 Gain14 50fps 1/227秒 600コマ合成 MT160+コレクター & NexImage5

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      土星 同日18時02分 Gain 28 50fps 1/30秒 700コマ合成 機材同上

最近は、まだ明るい夕空の中で、まず火星(マイナス1等級)をみつけ、次に双眼鏡で土星を探し、望遠鏡のファインダーで導入しながら望遠鏡の本体で、土星を先に撮影。。そんな手順で写しています。一応、赤道儀の追尾精度を担保するのに、極軸望遠鏡で北極星を導入してからなので、全体の行動は日没直後から開始しています。MT160 & TS90型赤道儀は設置する場所を決めてあり、地面に黒スプレーでマーキングしてあります。なので、そこに設置し三脚のレベルを撮れば、ほぼ極軸望遠鏡の中(青空)に北極星がキラリと輝いています。あとはその時刻の北極星の位置にスケールを頼りに入れます。問題はそこから・・いくら導入しても大気の状態が悪いと、結果は悲しいものに。。

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    土星 10月03日18時00分 Gain30 50fps 1/30秒 600コマ合成 機材同上

ま、こんな調子です。この日もそうでしたが、当地では日没後に気温が下がり出すと内陸から風が吹き始めます。すると筒内対流が発生して、大気の状態に関わらず画像が乱れに乱れます。この夜は火星は諦めました。晴れても、それぞれの土地で特有の環境があるので贅沢はいえません。あとは粘るだけ・・。

10月4日夜撮影 バーストした 29P 彗星 ほか

今朝は雨は落ちていますが、風は静穏に近い穏やかな朝です。

台風はどこへ?って感じですが、これも予想の範疇。

台風から変わった低気圧の位置と北海道の地形などから、岩見沢周辺では弱風域の中

ただ、あと数時間経って・・北海道周辺の気圧配置が変わると、北風が吹き始めます。

そんな北風も知れたものなので、今回は台風も気遣いして通ってくれています。

さて、9日未明数時間・・新月に晴れる予定です。

りゅう座流星群の活動ピーク、1時間に 5個ほどの比較的ゆっくりとした流星。

地面に寝転がりながら、カメラに広角レンズで狙ってみるか。。

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  29P Schwassmann-Wachmann彗星 10月04日20時17分 ISO6400 30秒 21枚合成 C14+レ

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38P Stephan Oterma彗星 10月05日01時52分 ISO6400 30秒 15枚 彗星核基準合成 C14+レ

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    21P Giacobini-Zinner彗星 10月05日02時54分 ISO6400 60秒 46枚 彗星核基準合成

上の 2枚は、C14にレデューサー(焦点距離 2463mm)を付けて写したもの。下の1枚は MT160 にレデューサー(同 776mm)を付けたもの。彗星の姿は三者三様で、特にバーストを起こして明るくなっているという 29P シュワスマンーワハマン第一周期彗星は、扇状の独特な形状をしている。38P は 公転周期 38年ほどの彗星、1980年以来の回帰・・11月には 6等級になると予想されている。何より、次の回帰は 2056年・・私はこの世にいないかも。。そして 21P ・・姿が次第に小さくなってきました。こちらは公転周期 6年半、ならば私でも次の回帰に会えるかも。。彗星は日々変化する・・。