今朝は予定通りの曇り空・・各種混合で白~ねずみ色、風も吹いています。
明日は雨、止むと晴れて、明日夜から明後日は時雨模様・・風も強く冷たい雨。
その後は・・少し予想が変わって、満月の頃まで夜は晴れないらしい。
季節が進んで、移動性高気圧の通るコースが北海道付近から南へ下がり、東北地方へ
事実上の「冬」が始まった感じ。
来月 7日は「立冬」、普通に雪が降るのもそろそろです。
C/2020 S3 Erasmus 彗星 10月20日04時12分 ISO6400 30秒 15枚彗星核基準合成 C14+れ
C/2020 M3 ATLAS 彗星 10月19日01時01分 ISO6400 30秒 25枚彗星核基準合成 MT160+れ
明るくなっていると話題の彗星二つ。機材が違うので単純な比較はできませんが、下のアトラス彗星の方が明るいです。片や 2463mm(上)に対し 776mm(下)の焦点距離、3倍ほど違うので下の一枚を上の機材で写すと巨大な姿になります。明るさもアトラス彗星の方が明るいのがわかります。核はどちらも明瞭で合成処理をするのも簡単です。Erasmus 彗星は、このあと太陽へ近づき 7等級まで明るくなる予想ですが、北海道からは高度が下がっていくので、 C14で写すのは精々 一月あるかどうかでしょう。一方の アトラス彗星は年末にかけどんどんと高度を増して、ぎょしゃ座の辺りで明るくなる予想、その内 C14 でも写してみます。さて・・先回、撮影時間の間に移動した姿が彗星の様にもみえた小惑星ゴールトでしたが、露出時間を 30秒から 60秒へ倍にして撮り直してみました。その姿?です。
小惑星ゴールト(6478) 10月20日20時08分 ISO6400 60秒 5枚合成
同 オリジナル領域(C14+れ)上は反転・強調・ピクセル等倍を50%縮小しトリミング
なんと写りませんでした!?位置は、限りなく近くの星で同期をかけたので、ほぼ中央にあるはずですが、反転した画像でも明瞭な姿は認められません。なぜ??と思いついたのが大気の混濁度、PM2.5 はありませんでしたが、夕暮れの景色は山の稜線が余りみえず、何か濁ってるな~っと感じていました。そこで気象衛星資料をちらり
気象衛星ひまわり 10月20日20時00分 赤外画像 by 気象庁HP
同 同時刻 水蒸気画像(大気中の水蒸気量が多いと白く写る)
見た目(赤外画像)には、雲はなく晴天なのですが、水蒸気画像をみると鉛直方向に水蒸気を積算すると案外と雲になりきらない元(水蒸気)が豊富にあることがわかります。鉛直方向に空気が乾いていると関東~近畿地方にかけてある濃い青色の大気になります。冬の季節風が緩んだ時には、こんな色に北海道も覆われます。が、今回は南から少し暖かい空気をもつ高気圧に覆われて・・結果、上空は少々湿った空気だったということが言えそうです。ハワイのマウナケア天文台は、標高 3000メートルクラスの山の上、少しでも大気の乾いた塵の少ない場所を選ぶように建設されています。地べたで混濁した大気とは隔世の星空が広がると聞いたことがあります。空気の綺麗な時に、また撮ってみよう。。