nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido

スカイウォッチャー DOB GOTO12 ドブソニアン と C14 ★天体写真 & 徒然 ★ ほぼ毎日更新

黒い NGC3077 おおぐま座 悲しい事故

今朝は霧雨、層雲が風に流され上空を飛んでいます。

さて、悲しい事故・・当管内の朱鞠内湖(しゅまりないこ)で熊が人を襲い殺害

通常、熊は人間を尊敬のまなざしで遠くからみていて、決して近づきません。

が・・人が熊の領域に入り込み、運悪く遭遇すると人を襲う事があります。

これは人を襲うのではなく、熊が自分(子供?)を守る行動

余程の人間でない限り、大人の熊(ヒグマ)には勝てません。赤子の手をひねるが如く

ゆえに人間は熊の前では「死」を覚悟しなければなりません。

熊に遭遇したくなければ、彼らの住処・行動範囲に入らない事が大切です。

仮に入るなら「自分がここにいると彼らに知らせる」必要があります。

熊鈴だったりラジオを大音量でかけるなど・・すると彼らは一定の距離を保ち離れます。

「人間」という動物を知っている熊ほど、近づきません。

彼らも死にたくはないので・・。

今回の事故では、付近で熊一頭が射殺されました。が、人を襲った熊なのか??です。

熊撃ちを進めて熊が山から減り、鹿が急増・・植林や農作物への食害が増え

今度は熊撃ちを止めて熊が増えすぎ人里へ、熊の出没事案が急増

結局、自然のバランスを崩しているのは「人間」です。そして熊の住処に侵入し・・

今回は「釣り」をするために朱鞠内湖へ、そして熊と遭遇 & 事故

本当に悪いのは誰なのでしょう・・「カムイ」、熊はアイヌ語で(山の)神と表現され

山(自然界)における動物の頂点にいると崇められています。

色々と考えさせられる事故です。。

NGC3077 おおぐま座 渦巻銀河:Sd ? 9.9等 03月14日20時29分 ISO12800 13秒 14枚合成

      同 C14+れ オリジナル領域 上はピクセル等倍でトリミング

銀河の中心部に微妙な暗黒物質がつくる模様が見られます。なんとなくただ者ではない雰囲気を醸し出しています。ただ、これも可視光でみた姿、天文学者は色々な波長で銀河などを撮影・観測して正体を突き止めようとします。エックス線だったり赤外線だったり、単に電波で・・とか、本当に色々なもので。。それでも銀河までの距離が途方もなく遠いものだから地上から観測するには限界が・・ということで望遠鏡をどんどん大きく、大気の影響を受けずらい高地へ作ります。その最たるものが宇宙望遠鏡、こちらは大気の影響を全く受けません。今、日本が主導して世界一の望遠鏡をハワイに造っています。TMT と呼ばれる望遠鏡は、鏡の直径が 30m というものです。が・・・これがハワイの先住民から建設拒否されました。その山は神聖な場所で、人の建造物をおくこと自体が許されるものではない。と言うのが理由です。人間が入ってはいけない領域、そこは神の領域です。先の釣り人の事故と重なるものがあります。現代社会で神・・その不思議なものを信じる気持ちがあるのか?雑に踏みにじっていないのか?どちらが被害者なのか?自分の価値観を押し付けていないのか?人間は少し驕っているのではないのか?色々と思う処があります・・。