今朝は晴れ、日射の効果で消えつつある St が浮かんでいます。
昨日の北海道新聞 web 版に しんしのつ天文台の公開開始が取り上げられ
北海道大学の天文同好会の方々と望遠鏡を村に寄贈した山本さんが写真に・・
「多くの方に来てもらいたい、4月は月をメインにみる。」と紹介されていました。
子供の頃から星をみている者にとっても「月」は別格で
格言として「天体観察(撮影)は、月に始まり月に終わる」とまで言われています。
目で見ることも、写真に撮ることも全部ひっくるめて「月」は限りなく難しい対象
普段、岩見沢郷土科学館で行う天体教室も「月」を含めるか、否かで悩みます。
月が大きいと夜空を明るくして、暗く淡い天体が見づらくなってしまいます。
一方で木星や土星の様に明るい空でもみえる対象なら、月と同居していても構いません。
そんな事も踏まえつつ開催日を決めていくのです。
が、公開日が決められている「しんしのつ天文台」では、そうはいきません。
毎週金曜と土曜の 20時~22時、この中で何が望遠鏡を使って見えるのか?
確実に初めて望遠鏡を覗く方も認める対象が必要です。
簡単なようで、なかなか難しいものです。
マニアを観望者のメインに考えれば幾つも選択肢はありますが、そうならない処に難しさ
今夜は予定通り 20時頃には、新篠津村は St(層雲)に覆われそうです。
ですが開催時刻の最初なら「月」は見ることが出来る可能性大
もちろん我が家も St に覆われます。なので・・口径 50cmの威力で月を見てきます。
12P Pons-Brooks 彗星 と 木星 04月12日19時13分 135mm F2.5 固定 ISO1600 2秒 20枚合成
薄雲在りで、自宅から写してみました。
4月10なら、これに細い月が加わって絵的にいいはずだったのですが・・まぁ時間は戻らない。
彗星は小さな姿ですが、ほぼ中央少し右下にあります。
アストロアーツの投稿でも小さなレンズで景色を入れて固定撮影で撮られたものが多くなってきました。空の暗い場所なら「ほうき星」的なものを写せる程に成長した一枚が撮れます。
次第に「月」の輝きが夜空を照らす様になりますが、彗星自体も薄明中の中に浮かんでいるので、むしろ月光は景色を浮かび上がらせる光の役目を果たしそうです。
本州ならば、今は「桜」・・70年(人生)で一度きりの記念の一枚に。。
夕景 04月12日18時10分 薄雲に隙間はできるのか?的な空・・