昨日は・・札幌方面をはじめ、山沿いで沸いたような雲がみぞれや雪を降らせました。
当地(岩見沢市)でも夕方に雪雲が通りました。ただ、暗くなる頃には
思いがけず晴れ間も広がり、霞のない空で暗い彗星に手が届くかも・・そう思い
連夜で待機中の望遠鏡にスイッチON!衛星では、北海道の西海上には雲がないし。。
だったのですが・・撮影していると、どうも怪しい雲が近づいてきて
変わった雲だな~、まさか?そのまさかでした。わずか 10分で上空へ達する雪雲!!
レーダーを見てびっくり!?カメラは自動撮影中。。一刻の猶予もない状態
もう撤収あるのみ!そして今朝・・薄っすらと雪が積もっていました。
あ~危ない・危ない。。
2015 V2 ジョンソン(Johnson)彗星 03月27日23時38分 直焦点 ISO6400 30秒 27枚合成
6月12日に太陽に最も接近するジョンソン彗星、その頃は宵空高く、うしかい座の一等星アークトゥルスの傍で輝く予想。光度も 6等級になるかも。。太陽からも離れているので、暗い夜空に小さな双眼鏡でも姿を見つけることが出来るかもしれません。さて、この日の彗星は、太陽からの距離が 1.9AU余、地球と太陽との平均距離の 1.9倍ほど。まだ火星軌道の外側です。まぁ最も近づく時でも 1.6AUほどと火星の軌道よりは外側。。そんな彗星ですが太く成長したダストの尾が、南側にやや膨らんだように核から非対称に伸びています。あと 2ヶ月、ゆっくりと確実に成長してほしいですね。で・・同夜の彗星を二つ、ですが、どちらも上空の薄い雲を通しての姿です。
41P タットル・ジャコビニ・クレサック(Tuttle-Giacobini-Kresak)彗星 20時06分 ISO6400 20秒 31枚
315P LENEOS(ロニオス)彗星 同19時37分 ISO6400 30秒 29枚合成
315P LONEOS(ロニオス)彗星 03月28日20時45分 ISO6400 30秒 16枚合成
27日夜は宵の内、まだ上空の薄雲の存在を肉眼でも認められる程度に雲が残っていて、淡い彗星の写りは・・・。なので、少しコントラストを上げて処理しています。41Pは相変わらず、わずか20秒の撮影でも 1コマ毎に移動がわかるほどに天空を駆け足で動いています。一方の 315P は翌日に撮影した写真と比較して、あ~動いてる。と、かなり対照的です。動きが小さく彗星核基準合成をせずに済むので、そばに輝く銀河と一緒の一枚が出来上がります。もう少し尾がはっきり写ると良い雰囲気なのでしょうが、まぁ精一杯頑張っているのでしょう。で・・尾の様子を、反転して切り出すと
↑ 315P LONEOS彗星(ピクセル等倍) 27日撮影、同28日撮影(50%縮小) ↓
もう一つ、スッキリと処理ができませんが・・確実に尾は伸びている様です。28日の写真からは、約 90度ほどに拡がった尾があるようにも見えます。バーストを起こして、この姿だとしたら・・次の晴れ間に写したら姿が小さくなる可能性が高そうです。でも、写してみないと分からないのだから。と、また撮っちゃうんだな~これが。。小さな彗星もそれなりに写ると楽しい!!