nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido

スカイウォッチャー DOB GOTO12 ドブソニアン と C14 ★天体写真 & 徒然 ★ ほぼ毎日更新

風速 5m/s の中でベテルギウス撮影 12/27 宵

今朝も除雪から開放されています!

が、既にちらちらと雪が舞い始めました。。

明日朝にかけて、また新たに雪が積もります。まぁその後の星空を楽しみに、また除雪

さて・・昨夜は 21時頃から予定通り晴れてくれました。

といっても風で電線が鳴るほど、流石の MT160 & TS90型赤道儀でも困難な状況でした。

と言うことで話題の暗くなったベテルギウスを三脚にカメラで固定撮影してみました。

こんな感じです。

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冬の大三角 12月27日22時47分 ISO3200 5秒 40枚合成(10枚Ave合成 + 30枚比較明合成)

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            オリオン座 同日22時38分 35mmフル:42mm相当 F5.0 ISO3200 5秒 20枚合成

ざっと周囲の星と比較するために広角で一枚、姿よろしくオリオンを一枚、それぞれ写してみました。星の周囲に振ってある数字は星表などの光度、下は、ベテルギウスのみ周囲と比較して見積もった光度としています。これを見ると・・本来ベテルギウスの右(西)にある オリオン座 γ(ガンマ)星:1.64等よりも、かなり明るいはずですが、その差はとても小さく感じます。確かに暗くなってることがわかります。ちなみに AAVSO のHPでべテルギウスのライトカーブを書かせると、こんな感じです。

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          ベテルギウス(α Ori)のライトカーブ 数年分

これをみると・・ここ数年は、暗いときでも1.0等へ届くかどうかですが、今回の減光は、さらに落ち込んでいることがわかります。確かに空を見上げても、こいぬ座プロキオンより遥かに暗く、冬の大三角は消失した感じさえ覚えます。記憶に残る令和元年の冬ですね。