nyancotan's diary 天体写真 in Hokkaido

スカイウォッチャー DOB GOTO12 ドブソニアン と C14 ★天体写真 & 徒然 ★ ほぼ毎日更新

クロイツ族 崩壊せずに? 2024S1 ATLAS 彗星

今朝は曇り、今日は日中を中心に雨・・雨量も 20mm に届くか

明日は、未明に弱い雨も、次第に曇り空に青空が優勢な状況・・

明後日(09日)は、一日快晴!少し風があるので、風に対応できる機材で。。

明々後日(10日)も晴れスタート、夜には曇るが雨は降らない見込み。

さてそんな天気の中、9日夜明けに小さな彗星を撮影します。

先日来追いかけている 2023A3 紫金山・ATLAS 彗星ではなく、タイトルの 2024S1 ATLAS

この彗星、彗星の知識がある方なら「なま唾もの」

太陽の表面をかすめて通過する「クロイツ族」と呼ばれる、幾つも大彗星を輩出した一族

今回も過去の彗星に負けず劣らず、太陽の表面ギリギリを通過します。

その距離・・地球と太陽の平均距離の 0.008 倍ほど、もちろん水星軌道の内側です。

裏をかえすと猛烈な太陽の熱と太陽風の中を通過するので「崩壊」する可能性も高い

生き残るか?崩壊するか?神様しか知りません。

どんな風に見えるのか?ざっとシミュレーションしてみました。

    2024S1 ATLAS 彗星 10月09日夜明け前 右下 赤縦横線の交点に小さな姿

同 太陽に最接近(10/28)をしたあと・・夜明け前の極低空に 10月31日午前 5時45分

     同 それから半月ほど 11月15日午前 5時20分 遠ざかる彗星

残念ながら軌道の関係で、みえるのは夜明けの空・・しかも、最接近したあとも含め条件が悪い、漸く撮影しやすい環境になる 11月中旬でも高度は低いまま

どんな姿を見せてくれるのか?崩壊はせずに戻って来るのか?

今週末以降に期待が寄せられている 2023A3 紫金山・ATLAS 彗星とは比べ物にならない大彗星になることを期待して、まぁ期待すればするほど肩透かしを食らうのが彗星の不思議な所・・本当の処、どうなるのでしょうか

ちなみに最新の観測では、夜明け前 うみへび座 11.8 等と観測されています。もちろん、まだ肉眼では見えません・・。